←トップページに戻る

今月のくすり問答

薬の飲み方Q&A その6     (平成19年12月号)
Q お薬が飲みにくい場合はどうすればよいでしょうか?

 同じお薬でも、錠剤、カプセル、粉薬や水薬がありますので、お薬の形を変えるだけで飲みやすくなることがあります。お一人ごとに飲みやすくなる方法をアドバイスしますので、薬剤師にご相談ください。


◆ お薬を飲みやすくする方法 ◆

「飲まなくてはいけない」とわかっていても薬が飲みにくいことがあります。指示された通りに、薬を飲むことができれば問題はないのですが、中には、薬が飲みにくくて困っている方も少なくありません。
処方された薬が飲みにくい時には、剤形の変更が出来る場合もあります。
薬の中で最も飲み易い剤形は錠剤と言われていますが、大き過ぎる錠剤は飲みにくいものです。そうした場合は、粉薬や液剤に変更できることもあります。
また、貼付薬(はり薬)も、湿布だけではなく、ぜんそく、更年期障害、狭心症、がんの疼痛コントロール薬など種類が増えていますから、飲み薬を貼付薬に変更できることもあります。
まず、医師や薬剤師によく相談するのが第一です。変更出来ない場合、飲み易くする工夫を幾つか挙げてみました。うまく飲めない方は、一度試してみてください。

○粉薬の場合
粉がむせて飲みにくい時は、オブラートを利用するというのは、よく知られています。
その他の方法として、少量の水で練る方法があります。粉薬を小皿に入れ、少量の水を加え練ります。団子状の固さにして、指先に取り、上あごの裏や頬の裏側につけてから、水を飲みます。上あごの裏や頬の裏側は、舌の上などより、苦みを感じない部位なので、比較的容易に薬が飲み込めます。
この場合、水で練る時には作ってからあまり時間がたつと薬の成分が変質することがあるので、まとめて作るのは避けます。
もうひとつは、混ぜて飲む方法です。ご飯、お粥、ゼリー、ヨーグルトなどと混ぜると意外とスムーズに飲み込めることがあります。乳製品の場合、飲み合わせの問題があるといけないのでチェックしておきましょう。また、高齢者などが味や臭いが嫌いで飲んでくれない時も混ぜて飲ませる方法が有効です。

○カプセルの場合
カプセルは原則として外してはいけませんが、中には外してよい薬もあります。外してよいかどうかを薬剤師に相談してください。また嚥下(えんげ)用ゼリー(市販されています)を利用する方法があります。薬をゼリーにからませ、スプーンでゼリーごと飲みます。適度な軟らかさとまとまりで飲み込み易くなります。カプセル剤だけではなく錠剤や粉薬にも利用できます。

○錠剤の場合
錠剤は原則としてつぶしてはいけませんが、なかにはつぶしてもよい薬もあります。つぶしてよいかどうかを薬剤師に相談してください。つぶす場合は、ラップフィルムで包むか、ビニール袋などに入れてすりこぎなどで上から叩きます。粉にした薬を水に溶かしてジュースのように飲むことも可能です。しかし、この方法は薬の構造によって可能・不可能があるので薬剤師にあらかじめ聞いておきましょう。また、薬局で粉砕して粉にすることも可能なので相談してみましょう。

○赤ちゃんの場合
ジュース・ヨーグルト・アイスクリームなど食べ物や飲み物に混ぜると飲み易くなります。しかし、薬の中には、苦味が増したり、乳製品と一緒に飲むと吸収が悪くなるものもあるなど、飲み合わせの問題もあります。赤ちゃんの場合は、ミルクに薬を混ぜるとミルクの味が変わって、ミルク嫌いになるおそれがあるのでミルクには混ぜないようにします。

               【日鋼記念メディカル情報No198より抜粋】

※ 注意!!
薬の形にはそれぞれ意味があります。特別な指示のない限り、自分勝手に錠剤を砕いたり、カプセルをあけてのんだり、飲みにくいからといって飲むのを中止したりすることはやめましょう。飲みにくい場合には、必ず医師や薬剤師に相談してください。