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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その9     (平成20年3月号)
Q ジェネリック医薬品ってなに?

 処方せんでもらうお薬には、「新薬(先発医薬品)」と、同じ成分、同じ効果で価格の安い薬があります。特許期間が切れた薬は、他のメーカーでも製造することができるからで、こうした薬を『ジェネリック医薬品』と呼びます。


◆ ジェネリック医薬品とは・・・ ◆


「新薬」として最初に発売された薬は特許に守られ、開発したメーカーが独占的にその薬を製造販売することができます。これが「先発医薬品」です。 ところが20〜25年の特許期間が切れると、他のメーカーも同じ成分、同じ効果のお薬を製造できるようになります。これが「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」で、その価格は新薬の2〜8割に設定されています。


◆ ジェネリック医薬品の価格 ◆


新薬は、その成分から開発し、有効性、安全性を確認後承認されて発売されるため、研究に10〜15年かかるといわれ、その費用も150〜200億円と莫大です。 しかし、ジェネリック医薬品はすでに使われていて有効性も安全性も確かめられた成分ですから、承認までの手続きが少なくなります。開発や研究にかかる時間も金額も少ないので、国が新薬の2〜8割の価格に設定しています。


◆ ジェネリック医薬品の効き目 ◆


ジェネリック医薬品は、すでに先発医薬品の成分の有効性と安全性が確かめられた後に発売されています。また、ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ速さ、同じ量で、薬の成分が血液中に入っていくかどうかを調べる試験(生物学的同等性試験)を経て発売されていますので、先発医薬品と同じ効果が期待できます。


◆ ジェネリック医薬品の安全性 ◆


ジェネリック医薬品も新薬と同様に、品質や安全性の規定を守って製造販売されています。さらに1998年からは、従来のジェネリック医薬品の品質を確保するために、品質の再評価が実施されています。その結果は「医療用医薬品品質情報集(日本版オレンジブックと呼ばれます)」にまとめられ公表されていますし、またホームページ上でも確認できます。
オレンジブック総合版ホームページ


◆ ジェネリック医薬品を使うメリット ◆


患者さんの薬代の負担が減り、家庭での医療費の節約に役立ちます。 また慢性疾患では、薬代が高いからといって、通院や薬の服用をやめてしまう人も少なくありません。でも、お薬は飲み続けることが大切です。 ジェネリック医薬品の使用により、正しい治療を無理なく続けられる環境が整います。そしてひいては高騰する医療費の抑制にもつながります。


◆ ジェネリック医薬品を処方してもらうには ◆


・診察時に医師とジェネリック医薬品選択について相談して下さい。
・医師が選択可と判断した場合は、処方せんに医師のサインがされます。
 (これについては、今年4月より制度が変更されます。)
・薬局でジェネリック医薬品の有無、在庫の有無、品質等の情報を含め相談の上、処方薬がジェネリック医薬品に変更されます。

国の方針として採用がすすめられているジェネリック医薬品ですが、現在、どこの医療機関でも扱われているわけではありません。また、患者さんの病気によっては、まだ先発医薬品しか発売されていないこともあります。まずはかかりつけ医の先生か保険薬局にご相談してみてください。