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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その14     (平成20年8月号)
Q 日焼け止めの選び方と、効果的な使い方は?

 日焼け止めの強さはSPFとPAの値で示されます。出かける場所や目的によって使い分けましょう。適量を、むらなくこまめに塗りなおすと効果的です。きちんと紫外線対策をして体を守りましょう。


◆ 日焼けとは・・・ ◆

太陽光線などの紫外線により肌が赤や黒くなる症状です。肌の白い人ほど日焼けしやすいといわれています。日焼けには2種類あり、赤くなるのは皮膚に化学物質が生成され血管が拡張する現象(サンバーン)で、黒くなるのは細胞の遺伝子を紫外線から守る為に皮膚の色素細胞がメラニン色素を合成し褐色にしていく現象(サンダン)です。


◆ 紫外線とは・・・ ◆

太陽光の中でも波長の短い光で、人間の健康や環境への影響の観点から、UV-A(400〜315nm)、UV-B(315〜280nm)、UV-C(280nm未満)に分けられ、UV-AとUV-Bが地上に届きます。UV-Bが肌表面のサンバーンを引き起こして、UV-Aが肌深く到達してサンタンを引き起こします。

2008.08.01


 ●紫外線の健康への影響について

今症状が現れなくても、安心はできません。
紫外線は肌以外にも、眼や体全体に悪影響を起こすことがあります。
急性症状と慢性症状に分けられます。

≪急性症状≫:日焼け(サンバーン・サンタン)、雪目(紫外線角膜炎)、免疫低下(ヘルペスが発症しやすくなる)、光線過敏症

≪慢性症状≫:シワ(菱形皮膚)、シミ、老人斑、良性腫瘍、皮膚がん、白内障(水晶体の白濁)、翼状片(白目が黒目に翼状に侵入します)

 ●光線過敏症とは

日光(紫外線等)のあたった皮膚に起こる、発疹、発赤、水ぶくれ、異常な日焼け等の症状をいいます。光毒性反応(早い反応)と光アレルギー反応(2日〜2週間の反応)があり、その多くはUV-Aが作用しUV-Bは少ないといわれています。
セロリ、アワビ、ドクダミ、クロレラなどの食品や、薬、化粧品、日焼け止めによっても引き起こされる場合があります。




◆ 日焼け止めの選び方 ◆

 ≪ 場所や目的によって使い分けましょう ≫


2008.08.02

SPFとは・・・
Sun Protection Factorの略で、紫外線のUV-Bを防ぐ効果を示す数値です。多くは10〜50で示され、数値が多いと赤くなる日焼けを防ぐ時間が長くなります。

PAとは・・・
Protection grade of UV-Aの略で、紫外線のUV-Aを防ぐ効果を示します。3段階に区別され「+」、「++」、「+++」で示され、+が多いと黒くなる日焼けを防ぐ時間が長くなります。



 ≪ 効果的な塗り方 ≫

○適量を守る
 量が少ないと効果を十分に発揮できません。
適量の目安は、顔の場合はクリーム状ならパール粒2つ分、液状なら1円玉硬貨2枚分くらいが目安です。腕の場合は片腕に顔と同じ量を使用し、脚の場合は腕の2〜3倍量になります。


○むらなく伸ばす
 適量の半分ずつを2回に分けて指で丁寧に塗り伸ばします。
こすり過ぎないようにむらなく伸ばします。顔の場合は、額、鼻の上、両頬、顎につけてから全体に塗り伸ばします。首筋、首、耳の後ろ、手足の甲なども忘れないようにします。


○こまめに塗り直す
 汗などで肌がぬれたら、ハンカチやタオルなどで押さえつけるように水分を拭き取り、そのまま重ね塗りをします。2〜3時間おきに塗りなおします。


◆ スキンケア以外の紫外線の対策 ◆

○時間で対策
 紫外線の強い時間帯の外出を避ける。
(午前10時から午後2時までに、1日の半分以上の紫外線が降り注ぎます。
また天気の悪い日でも紫外線は降り注いでいます。雨の日は20〜30%、薄曇の日は50〜80%くらいといわれています。)


○場所で対策
 日陰を使用する。
(日陰であっても、紫外線は空気中で散乱したり、水面・地面・建物から反射したりするので注意します。)


○目の対策
 サングラスを着用する。
(UVカット機能付きなら約90%紫外線か防げます。レンズサイズが小さすぎず、顔にフィットしたものをつけます)


○服で対策
 黒っぽい長袖の服で帽子か日傘を使用する。 (紫外線を通しにくい黒色で、紫外線帽子加工を施したものがより効果的です。体を多く覆う長袖や襟付きシャツなどを着ます。そして、つばの広い帽子や日傘で太陽光を遮ります。)


参考文献〜
 「紫外線って?」 メディカル駅探
 「紫外線対策」classA Network Co.,Ltd.