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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その22     (平成21年4月号)
Q 禁煙補助剤ってどんなものなんでしょうか?

 禁煙補助剤とは「禁煙のために用いるガムやパッチタイプのお薬」のことです。喫煙習慣がある方は禁煙補助剤の利用が効果的です。くわしくはお近くの薬局の薬剤師までご相談ください。


☆タバコが健康に悪いのはどうしてなの?

誰もが"タバコが健康に悪い"という事は、ご存知だと思います。
タバコの煙には、4000種類以上もの化学物質が含まれていて、そのうち発がん性物質は60種類とも言われています。これらの有害物質は喫煙者のみならず、周囲の人の健康にも悪影響を及ぼします。
この中に含まれるニコチンは、麻薬にも劣らない依存性をもつ薬物なのです。


☆タバコは寿命を縮めます

喫煙を続けることで、寿命は10年間も短くなるといわれています(海外のデータより)。
日本でも、タバコが原因とされる死亡者数は、20年間で約2倍に増加しています。
しかし、禁煙すれば寿命を取り戻すことができます。
その効果は禁煙開始が早いほどいいといわれています。


☆タバコによって羅患率や死亡率が上がる疾患として何を思い浮かべますか?

肺がんや循環器疾患を思い浮かべる事が多いかと思いますが、全身の様々な病気にかかりやすくなります。
例えば・・・動脈硬化、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中、高血圧、高脂血症、喘息、肺炎、慢性閉塞性肺疾患、がん、骨粗しょう症、胃潰瘍、メタボリックシンドローム、不妊症、乳幼児突然死症候群などがあります。


☆禁煙することでのメリットは?

「長年タバコを吸ってきたので今更禁煙しても無駄だろう・・。」と思っていませんか?
決してそんなことはありません。禁煙を始めて、短期間の間に効果を実感する事ができます。
例えば数日で味覚や嗅覚がよくなる。
2週間から3ヵ月で肺の機能の回復がみられる。
1ヵ月から9ヵ月で咳や息切れも改善されます。
また健康面以外でも、美容や金銭面など多くのメリットが得られます。


☆じゃあ禁煙するにはどうしたらいいの?

まずは、その人に合った禁煙方法を探しましょう。
根性があるので一人でも禁煙できるという方もいると思いますが、禁煙のコツを知っておくとよいでしょう。

  ※禁煙治療に関する情報 (http://www.sugu-kinen.jp)

また、病気であるニコチン依存症(喫煙の習慣)を意思の力だけで治すことは難しいので、禁煙補助薬というお薬もあります。
これらの薬は禁煙後の離脱症状(タバコが吸いたい、イライラする、落ち着かない、体がだるい、頭痛、不眠など)をおさえ、禁煙を助けてくれます。詳しいことは薬剤師にご相談ください。


☆禁煙補助薬の種類

○噛むタイプ(ニコチンガム)・・・薬局で購入することができます
ニコチンを含んだガムで、口の粘膜からニコチンが吸収されます。
タバコを吸いたくなった時に1回1個をゆっくり間をおきながらかみ、離脱症状を抑えます。
《長所》 タバコを吸いたくなった時にいつでも使用できる。ニコチン補充と同時に口寂しさも紛らせる。

○貼るタイプ(ニコチンパッチ)・・・薬局で購入することもでき、健康保険が使える場合もあります。
ニコチンを皮膚から吸収させる貼り薬です。1日1回皮膚に貼り、離脱症状を抑えます。
《長所》 人に気づかれない。ガムを噛めない人でも使用できる。

○飲むタイプ(ニコチンを含まない飲み薬)・・・医師の処方が必要で健康保険が使える場合もあります。
禁煙時の離脱症状だけでなく、喫煙による満足感も抑えます。
《長所》 飲むだけなので簡単。ニコチンを含まない。肌の弱い人や、ガムを噛めない人でも使用できる。

禁煙補助薬は正しく用いることにより、喫煙からの離脱を手助けするお薬です。
一度禁煙に失敗したからと再度の禁煙にチャレンジしない方が多いそうです。
ニコチン依存は、繰り返し禁煙を行うことで、喫煙から完全に離脱することができますので、あきらめずに禁煙に取り組んで下さい。
また、長野県中信地区において保険適応となる禁煙外来を行う医療機関が約30ヵ所あります。かかりつけの医師や薬剤師に相談してみて下さい。



※禁煙補助薬についてわからない事は、かかりつけ薬剤師に相談してください。