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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その26     (平成21年8月号)
Q 夏バテ防止対策には、何が効果的でしょうか?

 その日の疲れを残さず休養をしっかりとり、食事も三食きちんと食べ十分な栄養をとりましょう。 しかし、食欲も減退になりがちな暑い夏、効果的なのが「ビタミンB群」。特にビタミンB1は「だるい・疲れやすい」といった夏バテ特有の症状を緩和します。

夏の暑さはストレスの一種。最近では暑い室外と冷房のきいた室内との温度差によるストレスも加わって、夏バテ自体が複雑になっています。
夏バテを防ぐためには、その日の疲れを残さず休養をしっかりとることが大事ですが、暑さから体を守るためには食事も重要な要素です。三食きちんと食べ十分な栄養素をしっかり摂って体力を蓄えるようにしたいものです。

しかし、暑いとどうしても食欲がなくなり水分の多いものばかりになってしまいがち。また、そうめんや冷や麦といったあっさりした麺類だけになったり、砂糖分の多い清涼飲料水やアイスクリームなどを摂り過ぎたりと栄養も糖質に偏りがちです。
冷たい水や麦茶・ビールなど水分をたくさん摂り過ぎると、胃液が薄まり栄養素の消化吸収能力が低下し、体は栄養不足になり、ますます疲れが溜まりやすくなってしまいます。





☆ ビタミンB群を効果的に摂ろう!

夏バテを防止するには、疲れを溜めないでその日のうちに回復させることが必要ですが、そのためには疲労の原因となるエネルギーや老廃物をしっかり代謝させることが重要です。 そこで活躍するのがビタミンB群です。

糖質主体の食品を多く摂りがちになるので、これらの代謝を促進するためにビタミンB1がたくさん必要になるのです。

(1) ビタミンB1の働き
「ビタミンB1」は糖質代謝をスムーズにし、「だるい・疲れやすい」といった夏バテ特有の症状を緩和します。
しかし、夏場の食事はどうしてもアッサリとしたものになってしまい、野菜やタンパク質食品に含まれるビタミンB1が不足しがちです。
加えて、水溶性のビタミンCは汗とともに失われてしまいます。
また、アルコールの代謝にもかかわるため、ビールをたくさん飲むことの多い夏は不足しがちなビタミンでもあるのです。

(2) ビタミンB群の食材と組み合わせ
「ビタミンB1」を多く含むのは豚肉・豚肉の加工品(ハム・ベーコンなど)・ウナギ・レバー・カツオ・大豆製品などのタンパク質食品や、胚芽精米・全粒粉パンなどの穀類。
中でも豚肉に多く、豚のヒレやモモ一枚で、夏バテ予防には欠かせないと言われるウナギの蒲焼き一串の2倍以上のビタミンB1を摂ることができます。
また、枝豆やとうもろこし・ほうれん草などにも多く含まれます。夏に冷えたビールのおつまみに枝豆という組み合わせは理にかなっていると言えるでしょう。

さらに、「ビタミンB1」の体内での利用効率を上げるためには「アリシン」の多いニンニク・ニラ・ネギ・タマネギなどの野菜と組み合わせることが秘訣。
豚肉料理にタマネギやニンニクを使ったり、冷や奴にネギをたっぷりのせるなど、ひと工夫を。

また、他のビタミンB群の役割も大きく、「ビタミンB2」や「ナイアシン(ニコチン酸)」も体内の使われないエネルギーや老廃物処理に欠かせない働きをします。
このふたつのビタミンを同時に積極的に摂取するためのコツは、サバやサンマ・ブリ・カツオなどの青背の魚をうまくとり入れること。
この他にも「パントテン酸」は納豆や牛乳、ピーナッツなどの種実類に多く含まれますが、夏の果物として代表的なメロンやスイカにも多く含まれます。

これらのビタミンB群パワーで、夏バテに負けない体を作りましょう。






















☆ 夏バテの原因

ジメッとした日本の夏。この湿度の高い暑さは、とても不快で体調を崩しがちです。
でもその原因をきちんと理解し夏バテ対策をすれば、夏バテ解消もそうむずかしいことではありません。

夏バテの原因とその症状は、

@体内の水分・ミネラル不足による脱水症状。
A暑さによる食欲の低下からくる栄養不足。
B暑さとエアコンによる冷えの繰り返しよる自律神経失調症。


自律神経は全身の機能に影響を及ぼすため、夏バテになると心身ともに不調に陥り、全身の疲労感・体がだるい・無気力・イライラ感・熱っぽい・立ちくらみ・むくみ・食欲不振・下痢・便秘等の症状が出てきます。
特に体の調節機能が働きにくい幼児は、脱水症状を起こしやすくなります。
また、お年寄りは暑さによって体温が上がって、熱中症(日射病・熱射病)を起こし、衰弱しやすいので注意が必要です。




☆ 夏バテを予防するために

食事は朝食を抜かないこと。 できるだけ一定の時間に3食きちんと摂ること。

汗をかいたら必ず水分を補給すること。
水分補給は、のどが渇いてからではなく、乾く前にこまめに補給することが脱水症状や疲労を予防するコツです。

夜更かしせずに、しっかり睡眠時間をとって、疲れを翌日に持ち越さない。

適度な運動をする。
 適度な運動は生活のリズムを良くし、自律神経の働きを整える効果があります。
ストレス解消や食欲増進にも有効なので、ぜひ毎日の習慣にしましょう。
暑い季節は、朝・夕の日差しが弱く涼しい時間帯に、ウォーキングやラジオ体操など軽い運動をするのが良いでしょう。

ぬるめのお湯にゆっくり入ること。 自律神経の働きを整えて、心身ともにリラックスさせる効果が高まります。