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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その29     (平成21年11月号)
Q インフルエンザ治療薬を薬局で受け取る時には?

 薬局で薬を受け取る時は、感染拡大防止の為に、必ずマスクを着用してください。事前に連絡できる場合は、受け取り方法などを連絡して下さい。なお、家族による薬の受取も可能です。



◆ 病気について

≪インフルエンザ≫
 インフルエンザとはインフルエンザウイルスによる急性の呼吸器感染症を指します。
感染経路は「感染した人の咳やくしゃみで放出されたウイルスを他の人が吸い込み感染する(飛沫感染)」と「ウイルスが付着したものを触れて、その手から眼・鼻・口等を通して感染する(接触感染)」の2つがあります。
潜伏期間は1〜5日で、特徴的な症状に38℃を超える突然の発熱、頭痛、関節痛、全身倦怠感等があり、咳・くしゃみ等の呼吸器症状から肺炎になることもあります。

≪新型インフルエンザ≫
 昨年までは鳥インフルエンザ(A/H5N1)を指していましたが、平成21年10月においては豚インフルエンザ(A/H1N1)を指しています。
通常のインフルエンザと感染経路・潜伏期間・症状はほぼ同様ですが、ほとんどの人が免疫を持っていない可能性があるので、大流行する恐れがあります。
 (詳しくは「お薬問答19:平成21年1月分」をクリック)



◆ 予防について

≪ワクチン≫
インフルエンザワクチンには感染の防止や発症を予防する効果はありません。ワクチン接種の目的は「感染時の重症化等の防止」です。
よって今回の新型インフルエンザワクチンは、
@死亡者や重症者の発生をできる限り減らす、
A患者の集中発生時の医療の体制確保を目的に優先順位をつけて接種されます。



≪生活上の注意≫
ワクチンの接種が出来なくても次の事に気をつければインフルエンザの発生を未然に防ぐことが出来ます。

○インフルエンザ発症前の対策
◆日頃からインフルエンザに関する情報に注意しておく
◆インフルエンザやその感染防止策についての正しい知識を持っておく
◆咳エチケットに心掛ける
  ☆咳・くしゃみが出たら、他の人にうつさない為にマスクを着用
  ☆鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨てる
  ☆咳をしている人にマスクの着用(無ければハンカチ使用)をお願いする
◆手洗い、うがい
  ☆手のひら、手の甲、指先、指と指の間、親指、手首までしっかり洗う

○インフルエンザによる社会影響が出た時の対策
◆感染拡大を防止するための外出自粛
◆食料、生活必需品の備蓄




◆ 治療について

≪検査≫
まずは鼻の奥のぬぐい液を取って、インフルエンザ迅速診断キットを用い検査します。
・鼻腔ぬぐい液の方が咽頭ぬぐい液より感度が高いと言われています。
・発病初期(12時間以内)は感度がやや低いことがあります。
そしてインフルエンザ陽性反応時又は陰性であってもインフルエンザが疑われる時は抗インフルエンザ薬での治療が始まります。

≪現在使われている治療薬≫
薬剤名
(成分名) 
タミフル
(オセルタミビルリン酸塩) 
リレンザ
(ザナミビル水和物) 
シンメトレル等
(アマンタジン塩酸塩) 
薬の形 カプセル
ドライシロップ 
吸入剤 錠剤
細粒 
対象 1歳以上 5歳以上 成人 
用法・用量 (治療時)・成人(カプセル)
 1回75mg、1日2回
5日間
・幼少時(ドライシロップ)
1回2mg/kg、1日2回
5日間
1回10mg、1日2回
5日間   
1日100mg
1日1〜2回
最長1週間

詳細については医師・薬剤師に確認して下さい

≪その他≫
 ・必要に応じて解熱剤(使用できない解熱剤もあります)
 ・安静にして休養、十分な睡眠
 ・十分な水分補給


◆ 回復後の注意について

熱がさがっても、インフルエンザの感染力は残っていて他の人に感染させる可能性があります。
従来のインフルエンザでは「熱がさがって2日目までは外出を避ける」とされています。
しかし新型インフルエンザでは症状がなくなってからもしばらく感染力が続く可能性が示されています。
よって「発熱や咳、のどの痛みなどの症状がはじまった日の翌日から7日目までの外出は避けて下さい」

参考:厚生労働省・新型インフルエンザ関連対策情報
  :国立感染症研究所・感染症情報センターホームページ