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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その31     (平成22年1月号)
Q 薬と食べ物の飲み合わせにも、注意が必要ですか?

 納豆やグレープフルーツなど、薬との飲み合わせによっては薬の作用が強く出たり、効果が弱くなる食べ物もあります。
副作用が出やすくなったりする飲み合わせもありますので、ぜひ、かかりつけの薬剤師に確認してみて下さい。



◆ 薬と食品の代表的な相互作用

●ワーファリン(抗血栓薬)と納豆

ワーファリンを飲んでいる場合、影響があると考えられている食べ物に、納豆、緑色野菜、果物があります。特に注意が必要なのは納豆です。
納豆に含まれているビタミンKが、ワーファリンの作用を弱めてしまいます。
青汁・クロレラもビタミン K を豊富に含むため、ワルファリンの効果を弱めます。 また、緑黄色野菜や果物にもビタミンKが多く含まれているものがありますので、一度に大量摂取しないよう注意して下さい。


●降圧剤とグレープフルーツ(グレープフルーツジュース)

血圧を下げる薬の中でも、カルシウム拮抗剤と呼ばれる薬では、薬の作用が強くあらわれてしまうことがあります。他に高脂血症治療薬(スタチン系)や免疫抑制剤など相性のよくないものもありますので注意して下さい。


●薬とアルコール

お薬の本来の作用を強くしたり、不安定にして、相互作用が出やすい状態になります。特に、かぜ薬、痛み止め、睡眠剤などでは注意が必要です。
詳しくは先月号のおくすり問答を参考にして下さい。


●牛乳と抗生物質・ビスフォスフォネート系薬剤(骨粗鬆症の治療薬)

抗生物質のうち、テトラサイクリン系とニューキノロン系のものは、牛乳中のカルシウムで、吸収が阻害されることが知られています。
また、骨粗鬆症の治療薬の中には、牛乳の中のカルシウムや鉄分と反応してしまい、お薬の吸収が悪くなり効果が弱くなってしまうものがあります。


●薬とサプリメント

≪西洋オトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)≫
心臓の薬、喘息の治療薬などでは、お薬の効果を弱くすることがあります。
ただし、セント・ジョーンズ・ワートを急に中止すると、分解促進作用がなくなることで医薬品の血液中濃度が高くなりすぎ、副作用の危険性が出てきます。服薬中の方のなかでセント・ジョーンズ・ワートを連用していた方は、中止のしかたについて医師・薬剤師にご相談下さい。

≪イチョウ葉エキス≫
イチョウ葉エキスには血小板凝集抑制作用があり、血栓防止薬と併用すると出血傾向が強まります。

≪ニンニクエキス(アリシン)≫
血栓防止薬と併用する場合、大量に摂取すると、出血傾向が強まることがあります。
また、抗ウイルス剤との併用では、ニンニク成分により誘導された薬物代謝酵素がサキナビルの分解を促進し、効果が減弱します。サキナビル服用時はニンニク成分含有食品を摂取しないで下さい。

サプリメントについては、この他にも様々な相互作用がありますので注意が必要です。












ここのあげた例はほんの一部の組み合わせですので、詳しくはかかりつけ薬剤師に確認して下さい。

飲み合わせ(相互作用)をチェックするには・・・
相互作用が問題となるのは、薬を併用し始める時や減らす時です。この様な時には注意が必要です。
複数の医師から薬が処方されている場合や、市販薬・サプリメント等を併用する場合は、必ず医師や薬剤師に伝え、相互作用のチェックをしてもらう必要があります。

このような場合に役にたつのがお薬手帳です。
ぜひ皆さんにお薬手帳を持つことをおすすめします。