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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その32     (平成22年2月号)
Q サプリメントも薬との飲み合わせに注意が必要ですか?

 健康のため、サプリメントを利用する方が増えていますが、サプリメントの中には、お薬との飲み合わせに注意が必要なものもあります。お薬と合わせて使用される場合には、かかりつけ薬剤師にご相談ください。



◆ サプリメントとは?

サプリメントとはどういう意味かご存知でしょうか?
一般的には、サプリメントとは、食品の形状を有していない粒状(錠剤、カプセル 等)、粉状、液状などの食品類を指します。
正確にはダイエタリー・サプリメントといって「食事を補う」と言う意味から、日本語では「補助食品」などと訳され、「健康食品」「栄養補助食品」「健康補助食品」等として市販されています。
普段食べる食事以外に、「不足する栄養素を補うもの」、と考えてください。


●サプリメントの成分

サプリメントには、ビタミン、ミネラル、ハーブ、アミノ酸、脂肪酸、和漢薬、海藻類、ポリフェノール、きのこ類、ホルモン・ホルモン様物質など、様々な成分が使用されています。
形状は医薬品と変わらないものが多く、健康の維持・増進等の用途が強調され、医薬品感覚で試す人もいますが、サプリメントはあくまでも食品の1つで、原則として効能・効果を標榜することは認められていません。
しかし、市販薬に準ずる試験を行った場合、「血圧が気になる方へ」「血糖値が高めの方へ」といった表示が認められています。
これが「特定保健用食品」(トクホ)です。



◆ 保健機能食品(「特定保健用食品」「栄養機能食品」)

サプリメントは、業者が独自の判断で販売しているものですが、一定の要件を満たしているものは「保健機能食品」として、国の制度で特定の表示をすることが認められています。
この「保健機能食品」は「特定保健用食品」(トクホ)と「栄養機能食品」の2つに分類されます。


■ 特定保健用食品   厚生労働省ホームページ


からだの生理機能などに影響を与える保健機能成分(関与成分)を含み、血圧、血中コレステロールなどを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えるのに役立つなどの特定の保健の用途のために利用される食品で、有効性、安全性、品質などの科学的根拠を示して、国の厳しい審査・評価のもとに、国の許可を受けた食品。
特定の表示保健用途の表示が認められており、生活習慣病の予防等に期待されている。

保健用途の表示例)
・「血圧(血糖値、中性脂肪、コレステロール)を正常に保つことを助ける食品です。」


■ 栄養機能食品   厚生労働省ホームページ


高齢化や食生活の乱れなどにより、通常の食生活を行うことが難しく、1日に必要な栄養成分を摂れない場合に、栄養素(ビタミン・ミネラル)の補給のために利用される食品で、定められた規格基準に適合していれば、国への許可申請や届出なく、企業の責任において国が指定した栄養成分の機能を表示できる食品。

栄養成分の機能表示例) ビタミンC
・「ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。」




◆ サプリメントを選ぶ目安

サプリメントには、高額にも関わらず効果や品質が良く分からないものなどもあり、必要に応じ主治医やかかりつけの薬剤師、栄養士などに相談してみることが大切です。

独立行政法人 国立健康・栄養研究所では「健康食品の安全性、有効性情報」をホームページで公開しています。 (http://hfnet.nih.go.jp/contents/indiv.html)

また、次のような製品表示を目安にすることも有効です。
■ 特定保健用食品《 トクホ 》のマークです。

■ (財)日本健康・栄養食品協会では、60種類の健康補助食品の規格基準を設定していますが、その規格基準をクリアしている製品の認定マークです。



◆ 注意が必要なお薬との飲み合わせ

サプリメントは食品なので、基本的にはお薬と併用しても、問題が無い場合が多いのですが、服用している医薬品やサプリメントの摂取量によっては、お薬との飲み合わせに注意が必要な場合があります。

気分の落ち込みを和らげるといわれるセントジョーンズワートは、ある種の抗ウイルス薬、強心薬、免疫抑制剤、気管支拡張薬、血液凝固防止薬、経口避妊薬などの分解を速めでしまうため、効果を減弱させてしまう可能性があることが報告されています。

しかし現在分かっている医薬品との飲み合わせはほんの一部です。
お薬と合わせて使用される場合には、主治医やかかりつけ薬剤師にご相談ください。

下記のホームページには、医療用医薬品との飲み合わせに注意が必要なサプリメントに関する情報が掲載されています。

■ 医薬品との併用に注意のいる健康食品 (愛知県薬剤師会)