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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その33     (平成22年3月号)
Q 花粉症対策に何か良い方法がありますか?

 花粉症対策には初期療法があります。花粉症は早期に治療を開始すれば、花粉の大量飛散期においても大きな苦痛なく日常生活を送ることができると考えられています。



◆ 「花粉症初期治療」とは?

 花粉症は早期に治療を開始し、症状に応じて複数の作用機序の異なる薬剤を組み合わせて治療することにより、花粉大量飛散期においても大きな苦痛なく日常生活を送ることができると考えられています。
すなわち、花粉が本格的に飛散する前から始める治療を「花粉症の初期治療」と呼びます。



◆ 「花粉症初期治療」をするにあたって

花粉症、特にアレルギー性鼻炎においては主に4つの症状が現れます。

「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目・鼻のかゆみ」がそれにあたり、その原因のほとんどが口や鼻からの吸入により引き起こされます。
今の時期飛散している花粉量は少ないのですが、アレルギー性鼻炎のある方はすでに少しずつ症状が出やすい状態に陥っている可能性があります。

ですから、花粉の飛び始めが確認されたら、もしくは多少でも花粉症・アレルギー性鼻炎の症状が現れたら治療を開始し、花粉症の症状が少しでもひどくなることを抑え快適な日々を送れるようにすることが大きな目的となります。




◆ 「花粉症初期療法」の方法は?

花粉症は多くの国民が悩まされる、なかなか治りにくい病気です。
花粉症が決まった時期に出る方は早めに専門の医療機関を受診して、症状が軽い時期から治療を開始することから始めるとよいでしょう。

主な抗アレルギー薬には、内服薬と点鼻薬、点眼薬があり、症状に応じて漢方薬も使用されます。ご自身に合った治療法を相談してみてください。

 また、症状が良くなったからと治療を勝手にやめたりせずに、シーズン中は治療を継続することが重要です。
自己判断による中断や民間療法などは症状の思わぬ悪化を引き起こす恐れもあります。

 普段から花粉などを防ぐ予防対策も必要です。
マスクや花粉症対策用のメガネなどはもちろんのこと、普段からの手洗い・うがい、洗濯物は外に干さない、外出先から帰ったら衣類についた花粉を払い、室内に持ち込まない等です。

 現在はお薬以外の治療法も医療機関にて行うところが増えています。
「手術療法」と呼ばれる方法で、鼻のなかの粘膜をレーザーや薬剤を用いて焼き、それにより症状の軽減が可能になります。
さらに「減感作療法」といって、アレルギーの原因物質をわずかな量何回か注射して、徐々にアレルギーに対する反応を抑えていく方法です。これらの治療法は必ず専門の医療機関で行うようにして下さい。

いずれにせよ花粉症に悩まされている方は、早めに医療機関を受診して医師と相談しながらご自分に合った治療法、お薬を探してみてください。
もちろんお薬の効果や副作用には個人差がありますので、医師・薬剤師の指示を守って正しく服用するようにお願い致します。