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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その34     (平成22年4月号)
Q 子供がお薬を嫌がり飲みません、どうすればよいでしょうか?

 病気を治すために薬をのむことが必要であることを話してあげてください。それでもだめな場合は、甘いものや冷たいものに混ぜたりします。薬によっては混ぜるものにより苦くなることがありますので、薬剤師にご相談ください。



◆ お薬を飲みやすくする方法  ◆

病気を治すために子供に薬をのませたいと思っていても、子供がなかなか薬をのんでくれないという相談がよくあります。

ある程度大きくなって言葉が理解できるようになると「病気を治すために薬をのむことが必要であること」をはなしてあげるだけで、何とか我慢してのめるようになることがあります。
しかしまだ幼くて言葉が理解できない場合(乳児等)、理解できていても薬のかさが多すぎる、粉でむせる、苦味がつよい、錠剤が大きすぎる等でのみにくい場合(薬の問題)、吐き気や発熱などの病状が強くてのめない事もあります。

飲み易くする工夫を幾つか挙げてみました。うまく飲めない方は、一度試してみてください。それでもだめな場合は医師や薬剤師に相談してください。



◆  乳児の場合  ◆

乳児の場合ミルクの後は満腹でお薬を飲まないことがあります。
食前にお薬を飲ませてから、引き続きミルクを与える方法があります。

お薬をミルクに混ぜてしまうと、ミルク嫌いになってしまう事があるので、避けて下さい。




◆ 薬の種類によって飲みにくい場合  ◆

お薬の形(粉、水、錠剤、カプセル)によって飲みにくい、
お薬の味で飲みにくい場合は次のような方法があります。


○粉薬の場合

1.数回に分けてのませる方法

薬よっては粉の量がかさばる物があります。
1回で全部まとめてのませようとせずに、数回に分けてのませたほうがのみやすくなることがあります。
また2種類以上のお薬がある場合は、苦味が出やすいお薬からのんだ方がのみ易い場合があります。

2.少量の水で練る方法

粉薬を小皿に入れ、少量の水を加え練ります。団子状の固さにして、指先に取り、上あごの裏や頬の裏側につけてから、水をのませます。
(上あごの裏や頬の裏側は、舌の上などより、苦みを感じない部位なので、比較的容易に薬が飲み込めます)。
なお水で練る時には作ってから時間がたつと薬の成分が変質することがあるので、作りおきは避けます。

3.他の物と混ぜて飲む方法

混ぜてから時間がたつと薬の成分が変質することがあるので、お薬をのむ時にその都度混ぜてください。

(3−1)砂糖、粉末クリーム等を加える
甘味により粉のままでものみ易くなります。

(3−2)甘いものに混ぜる。
シロップ、水あめ、ハチミツ(1歳未満のお子さんには与えないこと)、お薬をのみやすくするゼリー等がお勧めです(ミルクに混ぜてのませると、ミルクの味が変わりミルクを嫌うようになることもあるので注意してください)。なお薬によっては混ぜるものによって苦味を強くしたり、薬の効果を弱めてしまう場合があるので注意が必要です。
代表的な薬と飲み物との味の変化について一覧にしましたので、参考にしてください。
 ※別表1

(3−3)冷たいものに混ぜる
味覚を鈍くさせるため、シャーベット、ヨーグルト、ゼリー等の冷たいものに混ぜて飲ませます。熱があるときには熱も下げるので効果的です。しかしお腹の病気の時は体を冷やしてしまうので注意してください。混ぜるものによって薬の効果が変わることがあるので注意してください。

4.オブラートを利用する方法

ある程度大きくなった子供にはオブラートが使えます。
粉がむせて飲みにくい時や、苦味が強い時は、薬をオブラートで包むとのみ易くなります。のどにオブラートが張り付かないように水分などをしっかり取らせてください。




○水剤の場合

水剤は多くは比較的飲み易く作られています。
お薬が沈殿することがあるので、泡立てないように軽く振って、容器から1回分を取り分けて飲ませます。
スポイト等を使用すると飲みやすくなります。お薬が濃く飲みにくい場合は、容器から取り分けた1回分のお薬を水で薄めて下さい。また他の物に混ぜる場合も1回分を取り分け、その都度混ぜてください。



○カプセルの場合

あらかじめ口に水を含ませてからお薬をのませるとのみやすくなることがあります。カプセルは原則として外してはいけませんが、なかには外してよい薬もあります。外してよいかどうかは薬剤師に相談してください。外す場合は中身が飛び散らないように注意してください。その後は粉薬の飲み方をご覧下さい。



○錠剤の場合

あらかじめ口に水を含ませてからお薬をのませるとのみやすくなることがあります。錠剤は原則としてつぶしてはいけませんが、なかにはつぶしてもよい薬もあります。つぶしてよいかどうかは薬剤師に相談してください。つぶす場合は、ラップフィルムに包み(ビニール袋などに入れても良い)すりこぎなどで上から叩く方法と、スプーンを2枚重ねた間に薬を置き圧迫する方法があります。その後は粉薬の飲み方をご覧下さい。


































◆ 病状が強くてお薬が飲めない場合  ◆

お薬は原則として用法(食前、食後、食間、屯用等)を守ってのまなければいけません。
しかし、高熱や吐き気が強く食事をすることが困難な場合は、食事抜きでお薬をのんでも構わない事が多いです。
胃に触るお薬の場合は、少し多めの水か白湯で服用するのがより好ましいです。事前に医師または薬剤師に相談してください。




◆ 最後に  ◆

お薬が飲めるようになった場合、お子さんが自分勝手に飲んでしまう事があります。手の届かない所等に注意して保管してください。



 ※別表1
 ○:飲ませやすくなる、△:飲みにくくなることがある、出典(スズケン医療情報サービス)

医薬品名 牛乳 お茶 アイスクリーム ヨーグルト 乳酸飲料 りんごジュース オレンジジュース スポーツ飲料 
セフゾン細粒小児用 ○  ○ ○     
トミロン細粒小児用    ○ ○   ○ 
バナンドライシロップ ○ ○ ○ ○  ○ ○ ○ 
フロモックス小児用細粒 ○  ○ ○     
メイアクトMS小児用細粒 ○ ○ ○ ○   ○  
クラリシッドドライシロップ ○ ○ ○ △   △ △ 
ジスロマック細粒小児用 ○ ○ ○ △  △ △ △ 
リカマイシンドライシロップ ○ △ ○ △    △ 
テオドールドライシロップ   ○ △     
ユナシン細粒小児用 ○    △