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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その35     (平成22年5月号)
Q 「五月病」ってよく聞きますが、どんな病気ですか?

 医学的には「適応障害」といわれています。新しい環境への適応がうまくいかないと、「うつ病かな?」と思われる症状が出てしまいます。たかが五月病と侮らず、医療機関で診察されるのも一つの方法です。



◆ よく聞く五月病って何でしょう?  ◆

大学に入学した学生にGW明けに見られ、「自分が本当にやりたいことがわからない」などの意欲喪失、競争心の欠如、やる気が起きないなどが症状です。
最近では社会人でも環境の変化で見られるようになっています。



◆  どんな症状が見られますか?  ◆

身体症状は だるい、肩こり、めまい、動悸、食欲低下 不眠など。
精神状態は、おっくう、元気低下、生気低下、集中力の低下、頭に入らないなどです。


◆ うつ病と違うのですか?  ◆

五月病というのは実は正式な病名ではありません。
医学的には「適応障害」といわれています。生活環境が大きく変化して、新しい環境に適応がうまくいかないと先のような症状が出て、うつ病かなと思われる症状が出てしまいます。

長引くとうつ病に移行してしまう人も居るので、たかだか五月病とあなどらず必要と感じたら医療機関に行かれるのも一つの方法です。



◆ どんな人がなりやすいの?  ◆

環境が劇的に変わった人、入試などの大きな目標が終わって、新しい生活に夢中でいる間はいいが、それがひと段落する5月・6月頃に、知らず知らずに蓄積されていた心身の疲れが出てきたり、新しい環境や人間関係についていけなかったりと、大きなストレスを貯め込んでしまうことが原因で、やる気が出ないなどの症状が現われます。

几帳面で真面目、ガンバリヤさんタイプがかかりやすいのです。
新社会人になり研修期間を終え、しばらくして起こる六月病、夏休みを終えた頃に出る九月病もあるといわれています。
新しい環境の変化がやってくる時期が症状の出る時期とも言えます。


◆ 乗り越えるには?  ◆

気晴らしが一番!
スポーツジムで汗を流したり、レジャーを楽しむなど、他に熱中できる好きな事を見つけましょう。

悩みを相談して話しているうちに、気分がスッキリしてくる事も多いもの。環境が変わる前の友人に会うのも一つの方法です。

また周りに五月病かな?という人が居たら『がんばれ?』というのは、逆効果。
がんばってもできない所に本人の苦しみがあるのだから。ひたすら聞き役に回ってあげましょう。あたたかく見守ってあげてください。

食生活の基本は、主食・主菜・副菜の揃った食生活ですが、ストレスが加わるとたんぱく質が消耗されるため、赤身肉・卵・魚・大豆製品をとりましょう。

また、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEも有効です。ビタミン、ミネラルの補給のため副菜を1食に2品程度は食べましょう。
緑黄色野菜をたっぷりと(にんじん、小松菜、ほうれん草、ブロッコリー、トマトなど)さらに、1日コップ1杯の牛乳も欠かせません。
神経の興奮を抑えるカルシウムやマグネシウムの摂取が効果的です。