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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その43     (平成23年1月号)
Q 薬剤師はどんな仕事をしているのですか?

 薬剤師が町の薬局や病院などで働いていることはご存じだと思いますが、それ以外にもいろいろな場面で働いています。



◆ 1.薬剤師になるには

薬剤師になるには「薬科大学の薬学部」を卒業したのちに「薬剤師国家試験」に合格しなければなりません。

平成21年現在、薬学系の学科を設置している大学は全国に74校あります。
設立主体別にみると、国立14校、公立3校、私立57校となっています。
夜間部や短期大学はありません。

薬剤師国家試験は、例年3月に2日間の日程で実施されています。
平成21年3月に実施された薬剤師国家試験の合格者は11,301人で合格率は74.4%でした。

試験に合格すると、申請により厚生労働省の薬剤師名簿に登録され、厚生労働大臣から薬剤師免許が与えられます。




◆ 2.薬剤師の主な仕事は

薬剤師の就職先としては、まず病院や医院、また調剤薬局や漢方専門薬局、ドラッグストア、製薬メーカーなどが多くを占めます。

薬局で従事する人は49.6%、病院・診療所で従事する人は19.4%で、ほぼ7割の薬剤師が薬局と病院・診療所で働いていることになります。
ちなみに、薬剤師の男女割合は男性が4割に対して女性6割で、女性が多い職種となっています。

≪病院・診療所での仕事≫
病院や医院では入院患者さん向けの調剤や院内製剤、病院によっては臨床検査や衛生検査、治験等の仕事もしています。

薬剤部門内での調剤業務に加えて、医師が適切な投与量を判断するために、投与している薬の成分について血液中の濃度を測定したり、医師や他の医療スタッフと供に入院患者の病床に赴き、薬剤師が直接患者に、使用している薬についての服薬指導や注射薬の管理などを行う臨床活動も活発になっています。
また、病院内の医薬品の管理、医師や看護師への医薬品に関する情報の提供、医薬品に関する医療事故の防止、院内感染防止などの役割も担っています。

≪調剤薬局での仕事≫
調剤薬局では処方せんを持って薬局を訪れる患者さんに対して、その処方せんにもとづいて調剤をして患者さんにお薬をお渡しします。
その時に、薬剤に関する情報(薬理・薬効、副作用、服用時間など)を、分かりやすく患者さんに説明・指導します。
また、患者さんが過去に副作用を経験した薬が処方されていないか、他に使用している薬があれば成分をの重複や呑み合わせに問題がないかなども確認し、患者さんが正しく安全にお薬を使えるよう配慮をします。
最近では、寝たきり老人など在宅患者の家を訪問し服薬指導や薬剤管理指導などを行う在宅医療業務も増えています。

身近な相談相手として薬・健康・介護など幅広く相談に応じています。

≪漢方専門薬局やドラッグストアでの仕事≫
漢方専門薬局やドラッグストアでは通常お薬の販売などの業務が中心となります。
来店客のOTC医薬品に関する疑問に答え、薬効や体質を考慮して適切な商品を推奨し、適正使用を促します。

≪製薬メーカーでの仕事≫
最後に製薬メーカーですが、
医療機関(医師)を訪問し、主に自社の薬剤に関する情報(効能や用法、副作用、使用禁忌など)を提供し、安全で効果的な薬剤の使用を促す仕事を行っています。
その他、研究などのお手伝いをしたり、新薬の研究開発に携わる人もおります。

医薬品卸業においては麻薬などを含む医薬品の管理などを行います。







◆ 3.それ以外の仕事は

薬科大学などで教育や研究をしたり、置き薬等の配置販売、公務員として国や都道府県の保健所や衛生行政機関、保険衛生施設にさらに化粧品会社や医薬部外品、科学工業用や食品関係など医薬品以外の研究・製造・開発においても仕事をしています。

また学校薬剤師として小中学校・高校において水質検査や空気・照度の検査、禁煙や薬物乱用啓発活動などをしています。

最近ではケアマネージャーとして高齢者の在宅支援をしたり、スポーツファーマシストとしてアンチドーピング活動などもしています。


 是非身近な薬剤師にお薬の事、健康食品などヘルスケアなどご不明なことがありましたらご相談頂きますようお願い致します。