←トップページに戻る

今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その45     (平成23年3月号)
Q 花粉症にはどんな薬がありますか?

 大きくわけて市販薬と処方薬に分かれます。
また、お薬の形は飲み薬と点鼻薬・点眼薬があります。 医師や薬剤師に相談し花粉症のタイプと花粉症状の重症度にあったお薬を選択しましょう。



◆ 花粉症の薬の種類 ◆

市販の花粉症に対応した市販の内服薬としてには"第一世代"と呼ばれる抗ヒスタミン薬が含まれており、使用してから30分ほどで効果が現れるが、人によっては眠くなるなどの副作用があります。

一方、病院で処方される抗ヒスタミン薬は"第二世代"と呼ばれ、より根本的な原因に働きかけ、眠くなりにくい反面、効果が出るまで数日かかることもあります。予防的に飲むのが効果的とされています。


≪鼻噴霧用ステロイド薬≫

鼻に直接噴霧する薬で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりすべてに高い効果があります。数日以内に効果がではじめますが、定期的に使用することで効果は十分に発揮されます。 副作用はほとんどありません。


≪第1世代抗ヒスタミン薬≫

くしゃみや鼻水に数十分で効果があらわれますが、眠気や口が渇いたり副作用があります。市販薬にも配合されています。 尿のでにくい人や、緑内障のある人には使えません。


≪第2世代抗ヒスタミン薬≫

新しいタイプの抗ヒスタミン薬です。古いものに比べて副作用は軽減されていますが、効果がでるまでに数日かかります。 他の病気の薬との飲み合わせがわるいものもありますので、飲んでいる薬を医師に伝えてください。


≪遊離抑制薬≫

肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンという化学伝達物質を抑える薬です。 十分な効果がでるまでに約2週間必要なので、シーズン初期や症状の軽い時に使います。


≪抗ロイコトリエン薬、抗トロンボキサン薬≫

特定の化学物質の作用を抑制して、特に鼻づまりに効果のある新しいタイプのお薬です。効果があらわれるのに、約2週間かかります。


≪血管収縮薬≫

鼻に噴霧する薬で、鼻づまりに効きます。つけてすぐに効く薬ですが、使いすぎるとかえって鼻づまりが強くなるので、最小限の使用にとどめましょう。


≪経口ステロイド薬≫

よく効く薬ですが副作用があるので、他のお薬で効果がないときに短期間の使用にとどめます。
















◆ なぜ、アレルギー性鼻炎にステロイド薬が効くの?  ◆

アレルギー性鼻炎は、鼻の粘膜に炎症が起こっているのでステロイド薬が効きます。

アレルギー性鼻炎の患者さんの鼻の中ではハウスダストや花粉などの原因物質(アレルゲン)が鼻の粘膜に付き、アレルギー反応を起こし、粘膜に炎症を引き起こす細胞が集まっています。
これらの細胞からは、粘膜を刺激する化学物質が出され、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりが起きます。
ステロイド薬は、この炎症を引き起こす細胞に作用して細胞そのものの数を減らしたり、化学物質が出るのを抑える作用があるので、アレルギー性鼻炎に効果があります。


◆ .鼻噴霧用ステロイド薬と内服のステロイド薬の違いは?  ◆

鼻噴霧用ステロイド薬は鼻に少量投与なので内服に比べて副作用も少ないです。
鼻噴霧用ステロイド薬は、直接に鼻の炎症部位に投与するため内服のステロイド薬に比べ、薬の量が少なくても十分な効果が得られます。
また、内服薬のように全身へ作用することはなく、体のほかの部位への影響もほとんど見られません。
また、ほかの薬との相互作用もないためほかの疾患の治療中の方でも心配なく使えます。
小児用の専用製剤があるものもあり、小児でも比較的安心して使用することができます。

※薬の使用にあたっては医師・薬剤師に相談し、指示に従い、もし異常が現れたら、すぐに服用を中止するようにしましょう。