←トップページに戻る

今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その58     (平成24年4月号)
Q お薬手帳の上手な活用法は?

  お薬手帳は、薬の飲み合わせや副作用のチェックなどに活用されます。また、症状の変化や相談したい内容を書き留めておくことで、医師や薬剤師と忘れずに効果的なコミュニケーションをとることができます。




◆ お薬手帳の活用法 ◆  

 ○薬の飲みあわせのチェックに活用
複数の病院にかかって多くの薬を処方されていたり、市販薬を買って飲んでいる場合、薬の飲み合わせによっては効果が強く現れて副作用が出たり、逆に効果が弱まってしまうことがあります。お薬手帳を事前に見せて、医師や薬剤師に薬の飲み合わせをチェックしてもらいましょう。


 ○以前、飲んで合わなかった薬のチェックに活用
薬を飲んだときに副作用が出たり、合わないと感じることがあった場合、その薬とそのときの症状などを書き込んでおきましょう(もしくは、書いてもらいましょう)。いつもと違う病院や薬局でお薬手帳を見せて、あなたに合わない薬を事前にチェックすることができます。


 ○症状の変化のチェックに活用
薬を飲んだ時の症状の変化を記入しておきましょう。例えば、「この薬を飲んだら良く効いて楽になった」「だるくなった」「のどが渇くようになった」「眠くなった」など、まめに日記のように書いておきましょう。また、症状の変化次回受診するときのために、相談したい内容を書いておくのもオススメです。


 ○災害時にあなたの大事な服薬情報として活用
災害被害を受けたかかりつけの病院や診療所、薬局では、患者さんのお薬の情報も喪失してしまいましたが、お薬手帳を持っていた方は、どんなお薬をどのように飲んでいたかがわかり、お薬を供給することができました。


以上のことからわかるように、お薬手帳の記載内容を活用することで、医師や薬剤師と話したいことを忘れずに効果的なコミュニケーションをとることができます。




◆ お薬手帳Q&A ◆  


 Q:お薬手帳はどこで手に入るのですか?
A:主に調剤薬局(薬を手に入れるのに処方せんが必要な薬局)で手に入ります。
薬剤師に「お薬手帳を作りますか?」と聞かれるので心配はいりませんが、欲しい場合は薬剤師に尋ねてみてください。

 Q:お薬手帳はいつ出すの?
A:医師に対しては受診しているとき。薬局では薬剤師に、処方せんを渡すときに一緒に出して見せましょう。

 Q:お薬手帳はお金がかかるの?
A:お薬手帳自体は、0円です。紛失したり、スペースがなくなってしまった際に、調剤薬局で伝えれば、新しい手帳をもらえると思います。
お薬手帳ではなく、薬剤師がその手帳に薬の情報を書き込んだり、薬の内容のシールを貼って、さらに薬の説明を受けることで「薬剤情報提供料」の15点が加算されます。保険によっても異なりますが、2割で30円、3割で50円程度になります。
なお、高齢者は、基本の料金に含まれておりますので、説明を受けてお薬手帳のシールをもらっても料金は変わりません。(2010年11月現在)


 Q:紙に印刷された「お薬の説明書(薬剤情報提供書)」とは、どう違うの?
A:このお薬の説明書は、初めてその薬を飲む場合または月に1回ぐらい薬と一緒にもらいます。
しかし、お薬の説明書は、あなたの過去の情報(副作用やアレルギーなどの情報)は記載されておらず、その時に出された薬の説明しか載っていません。そのため、あなたの薬に関する情報を一冊にまとめたお薬手帳があると便利です。
こちらは、お金はかかりません。

その他、お薬手帳は今までの情報が記載されているので、引越しして新しい病院にかかるときにも便利ですよ。
特にお子さんがいる方は、子供の薬の情報を記載しておきましょう。子供の預け先(親や幼稚園など)から、突然子供が病気になったと連絡を受けたときなど、今、どんな薬を飲んでいるかすぐに伝えることができます。

個人的な意見ですが、30-50円かかるので避ける方もいらっしゃいますが、薬剤師をしている中で、薬剤の間違いや相互作用をチェックして、未然に成分の重複や副作用を防いだ事も何回もあります。
もちろん、自分の処方の履歴と併せて検査値を記録することで、病気の変化も把握できます。

持っていて損することないと思いますので、ぜひ有効活用してみましょう。