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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その59     (平成24年5月号)
Q 残ってしまった薬はどうすればいいですか?

  お薬には有効期限があります。一般薬の場合は、外箱等に有効期限の記入があります。処方してもらった薬の場合は、薬局の薬剤師に相談して下さい。4月より薬局では、残っている薬の有無を確認しております。




◆  残薬(残ってしまった薬)と医療費 ◆  

2012年4月より、薬局では患者さんにお薬をお渡しする時に、残薬があるかないかの確認をすることになりました。
これは、患者さんの自宅に残っている薬が多いことが判明したからです。

この残薬のチェックを強化して、余った薬を再利用することで、国の医療費を減らそうということです。






◆  薬はなぜ余るのでしょうか? ◆  

様々なケースが考えられます。(医師より処方された薬を基本に説明します)

@飲みきる前に病気が治ってしまった場合
風邪や腹痛などの疾患で医者にかかった時、数日分の薬を処方されることが多いと思います。通常は、このような薬は飲みきって下さい。
しかし現実には、病気が良くなれば飲むことを止める場合もあるでしょう。
解熱剤の頓服薬や鎮痛剤などは、使わずに置いておき、次に具合が悪くなった時に服用しようと考えるかもしれません。

しかし薬は、個人の容態に合わせて処方された薬ですから、同じような症状だと思って他人にあげたり、他人からもらったりしてはいけません。
もったいないなどと思わずに、再び身体の具合が悪くなった時は新たに診察を受けて薬を処方してもらいましょう。

A飲み忘れた場合
慢性疾患で定期的な薬がずっと出される場合、飲み忘れることがあると、薬のあまりが出てきます。
これは長期間服用していれば当然のことで、受診日が早まったり、医師が多めに処方したりすることもあります。

@、Aの場合、本人は薬の管理は十分にできると思われます。
次回受診する時に、余った薬を持って行きましょう。
主治医に見せることは抵抗がある方もいるかと思いますので、お薬をもらっている薬局で薬剤師に相談して下さい。
その分差し引いて処方せんを書いてもらう事ができます。
そうすることで、余った薬は再利用でき、またその分医療費を減らすことが可能です

B薬の自己管理ができない
たとえば高齢者の場合、薬の飲み方がわからなくて、あるいは飲み方を間違えて、その結果薬が多量に余ってくる場合があります。

Bの場合、ご本人の管理は、厳しいと思われます。
余った薬を間違って服用すると健康被害が出る恐れがあります。お薬をもらっている薬局で相談して下さい。
お薬カレンダーの利用、薬局で一包化してもらう、在宅で薬剤師に訪問してもらいお薬の管理を任せる・・など、解決策は多数あります。







◆  在宅医療と薬剤師について ◆  

在宅医療とは 

在宅医療は広義には病院外で行う医療全般を在宅医療と呼びます。
たとえば病院で処方してもらった薬を自宅で飲んだり、注射薬を使用しつつ職場に通ったりするなど、通常社会生活を行いながら、自宅で行う医療、継続する医療はすべて在宅医療といえます。

また狭義には、通院困難な患者さんが過ごす自宅もしくは施設などに、医療者が訪問して、医療継続することを在宅医療と呼びます。

この狭義の在宅医療について少し説明します。
1.在宅医療を受けることができる人は?
通院が困難な患者さんであれば、若い方からお年寄りまで、病気の種類や障害の種類に関係なく受けることができます。
実際には小児麻痺や先天性疾患の小児の方から、うつ病等で外出困難な方、さらに様々な難病の方や癌疾患の方、高齢で寝たきりの方まで様々な方に在宅医療は提供されます。

2. 在宅医療で訪問してくれる方の種類
その患者さんの必要に応じて、医師や看護師、歯科医師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、栄養士などの方が訪問します。

これらの組み合わせは、それぞれの方の状況に合わせて選ぶことができます。
この訪問する医療の中に、薬剤師の業務もあります。今月のテーマであった、お薬の飲み残しなどの調整や、服用しやすいように支援することもあります。
詳しい内容については来月説明します。



≪参考サイト≫
・ 長野県薬剤師会在宅医療支援薬局 
・ 薬の管理 
・ 服薬支援グッズ