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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その60     (平成24年6月号)
Q 在宅医療で薬剤師にどのような事をしてもらえますか?

  病気や身体の変化につれて、病院や薬局に通うことが難しくなった、薬の量が増えてきちんと飲み続けることが難しくなった、薬を飲み始めて体調が変わった気がする、など、お薬でお困りのことはありませんか?
在宅で療養されている方を対象に薬剤師が薬を持ってご自宅に伺い、薬の服用や管理の方法をご説明します。
その他、お薬の飲み合わせや副作用が起きていないかの確認など、薬局で受けられるサービスが、医療・介護保険制度を利用して、ご自宅でも受けられます。
詳しくは、かかりつけ薬局でご相談下さい。





◆  高齢者と薬  ◆  

在宅で療養されている方の多くが高齢者ですが、高齢者がお薬を飲まれる場合に注意しなければならない点がいくつかあります。

1.お薬の飲み合わせ

高齢になると多くの病気にかかりやすくなりお薬を飲む機会が増えてきます。
2種類以上の薬を同時に服用した場合、薬と薬がお互いに影響しあって、薬の効き目が変化することがあります。複数のお薬を飲む機会の多い高齢者ではよりお薬の飲み合わせに注意が必要です。


2.お薬の副作用

人間の身体は、加齢に伴い、肝臓で薬を分解する能力や、薬を腎臓から身体の外へ排出する能力が低下します。
また、高齢者は身体の中の水分の割合が少なくなり脂肪が多くなるため、脂肪にとける薬が身体の中にたまりやすくなります。その結果、薬が効きすぎて副作用が現れる可能性が高くなります。


3.お薬の服用と管理

日常生活の問題点として加齢に伴い、目が見えにくくなったり、薬を取り出しにくくなったり、物忘れも増えてきます。
このため、薬を見間違えたり、薬に飲み方を間違えたり、飲み忘れる可能性が高くなります。
また食べ物やお薬を飲み込み難くなるため、工夫が必要な場合があります。






◆  「薬剤師の在宅訪問について」  ◆  

―薬剤師の在宅訪問薬剤管理指導(居宅療養管理指導)をご存じですか?―

通院が困難な患者さんが、ご自宅で病気の治療や医学的管理を受ける事を在宅医療といいます。
制度上は医療保険に基づくものと介護保険に基づくものがあります。

薬剤師は薬についての在宅医療サービスを行っています。
在宅で療養されている方を対象に薬剤師が調剤した薬を持ってご自宅に伺い、薬の服用や管理の方法をご説明します。

薬局は「かかりつけ薬局」として、在宅医療サービスの一つである在宅患者訪問薬剤管理指導(医療保険)あるいは居宅療養管理指導(介護保険)を通して患者さんの支援に取り組んでいます。




Q1.どうすれば来てくれるの

 薬剤師の訪問には医師の指示が必要ですので、かかりつけの医師、薬剤師、ケアマネージャー等にご相談ください。
 薬剤師にご相談した場合は、薬剤師から医師に問い合わせをします。


Q2.費用は?

 訪問1回につき、通常500円程度です。(別途薬代がかかります)


Q3.訪問回数は?

 訪問回数や訪問間隔は、医師等と相談して訪問計画書を作成し、その方に合わせた対応をします。








◆  薬剤師の在宅訪問でしてもらえること  ◆  

 薬剤師が調剤した薬を持ってご自宅に伺い、薬の服用や管理の方法をご説明します。また、薬・介護に関する様々なご相談にお答します。 

Q1.飲み忘れ、飲み間違い防止にはどうすればいいの?

 A.一緒に飲む薬をまとめたり(1包化)、飲むときや日付を包装紙に入れることもできます。その他、飲み忘れないような工夫を提案します。


Q2.薬を飲み忘れたときはどうすればいい?

 A.それぞれの薬に合った対応を説明します。飲み残し、飲み忘れの薬についても相談に乗ります。


Q3.薬を飲みやすくする方法はあるの?

 A.からだの状態や、薬の種類に合わせて、医師と相談して錠剤を粉薬に替えたり、粉薬にとろみを付けたりなど、お薬を飲みやすくするお手伝いをします。


Q4.この薬の副作用は?

 A.薬には思わぬ副作用がでることがあります。起こるうる症状を説明し早めに対応できるようにします。


Q5.飲み合わせや食べ物との相性は?

 A.市販薬や他の医療機関でもらった薬との飲み合わせ、食品や健康食品との相性をチェックします。


その他、医療用麻薬、介護用品、衛生用品、消毒薬などの相談に応じたり、健やかで清潔な生活を送るためのアドバイスをします。

薬剤師の在宅訪問薬剤管理指導(居宅療養管理指導)をぜひご利用ください。


参考:(社)長野県薬剤師会 在宅医療支援薬局リスト
    (社)島根県薬剤師会ホームページ