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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その62     (平成24年8月号)
Q 熱中症にならないようにするにはどうしたらよいですか?

  暑さが本格化しています。野外のみならず室内でも、通気性の良い服装で水分補給をこまめにすることで防ぐことができます。




◆  1.熱中症とは  ◆  

高温の環境下に長時間いると体内から汗などにより水分や塩分が失われ、脱水症状やけいれん、さらには意識障害を引き起こし最悪の場合死亡することもあります。
こうした症状を総称して「熱中症」といいます。

体が暑さに慣れていない梅雨時期など体内に熱をため込みやすく症状を引き起こすことが多くなっています。
熱中症は体の脱水症状が進んでおきますが、症状が出るまでなかなか気付かないのが脱水症状の怖さです。

昨年(平成23年)は全国で942人が熱中症によって死亡しています(厚生労働省発表)。



◆  2.熱中症を防ぐために  ◆  

気温が上昇するようであれば、通気性の良い服装で風通しの良い場所や日陰で過ごしてください。

屋内にいても空調が悪い場所に長時間いれば熱中症を発症することがあります。
特に学校の体育館や音楽室などにおいて熱中症患者が一度に多数出ることがあります。

また、自宅にいて横になって休んでいても、大量の汗をかいて脱水症状になる場合もあります。

節電も大事ですがエアコンも積極的に利用して室内温度管理をきちんと行うようにしましょう。




◆  3.水分補給は  ◆  

高齢者は意外と水分補給を積極的にしない。

これは加齢により咽喉の渇きを感じにくくなっていることが原因と考えられます。

目安としては少なくても1時間にコップ1杯(約180ml)の水分を摂取するようにしたい。

一度に摂取するのではなく少量をこまめに摂るようにしてください。

部活や休日にスポーツなどで体を動かすようであれば15分間隔で100mlの水分を摂りたい。

ミネラルウォーターでも良いのですが発汗で失われた塩分、ミネラルなどを補うためにはスポーツドリンクなどを用いてください。

指導者やリーダー、保護者が脱水症状、熱中症を理解し、積極的に水分を摂らせることが大事です。

小児や乳幼児は汗を濃縮させる機能が未発達なため、発汗量が多く体に必要な水分が不足しがちになります。

こまめに水分補給をさせるようにして下さい。




◆  4.脱水症状・熱中症になったら  ◆  

脱水症状〜熱中症は症状が出るまでは、なかなか気が付かないことは、先ほども記しましたが、もしめまいやこむらがえり(筋肉のけいれん)などが起きた場合は、すぐに涼しい場所へ移し体を冷やすこと、水分を与えることが必要です。

そして誰かがそばに付き添って見守り、改善しない場合や悪化する場合には病院へ搬送します。

熱中症が重症化すると肺水腫・脳浮腫などの重篤な状態も引き起こすことがあります。

激しい頭痛、吐き気・嘔吐、全身の虚脱感、自分で水分や塩分を補給できない、また意識障害などが起きている場合は速やかに病院へ搬送してください。

日ごろから「高温注意情報」などをチェックして十分な予防策を講じ、脱水症状・熱中症予防を起こさないように心がけてください。