←トップページに戻る

今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その69     (平成25年3月号)
Q  薬局で購入できる花粉症の薬はありますか?

 
最近は医療用薬品と一部同じ成分の薬が、薬局などで購入できるようになりました。
薬剤師による説明と服薬指導が必要な薬ですので、薬局・薬剤師にご相談ください。


◆  『花粉症』について  ◆  

今月は花粉症がテーマですが、今回は特に「花粉症の薬〜処方薬と市販薬〜」を中心に各種情報をご提供します。

花粉症は、花粉などのアレルギー原因物質によって体内に出てきたヒスタミンという物質によって、神経や血管などが刺激されるアレルギー反応です。
具体的な症状としてはくしゃみ、鼻水、目のかゆみ、倦怠感、微熱、皮膚のかゆみ、のどの痛みなどがあります。

花粉症の薬はヒスタミンの発生を抑えたり、発生したヒスタミンの働きを抑える、あるいは直接炎症を抑えるなどして症状を緩和しますが、一口に花粉症の薬といっても、病院で処方される薬と薬局で売られている鼻炎薬などには大きな違いがあります。


◆  花粉症の処方薬  ◆  

病院にかかったときに出される処方薬、代表的なものとして内服薬では抗アレルギー薬のアレジオン、アレグラ、アレロック、ジルテックなど、ステロイド剤のセレスタミン、点眼薬ではパタノールやリボスチンなどが処方されます。

市販薬に比べ、副作用の軽減された新薬が積極的に用いられています。




◆  花粉症の市販薬  ◆  

街の薬局で購入できる市販薬のうち、花粉症用あるいは鼻炎用として売られている薬はほぼどれも抗ヒスタミン薬です。

眠気が強いという副作用があるものの、即効性が高いため、出先で急に症状がきつくなったときなどは非常に重宝します。

最近は処方薬の一部(アレグラFX、コンタックZ、アレジオン10など)がスイッチOTCとして市販薬に登場しています。 これらの薬は第1類医薬品で、薬剤師による説明が必要な薬です。


◆  症状による 薬の分類   ◆  

【抗アレルギー薬】

抗アレルギー薬はヒスタミンの発生と放出を抑えることにより症状を軽くし、また症状が出始めるのを遅らせる効果があります。

それほど強力な薬ではありませんが、副作用の少ない薬が多いので、ほぼシーズン中は飲み続けることが出来ますし、症状の軽い方であれば抗アレルギー薬のみでも症状が軽くなることが十分期待できます。




【抗ヒスタミン薬】

古くからある薬で、病院で処方されるポララミンなどの他、市販の薬に多く含まれています。

ヒスタミンの働きに直接的に作用するため、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどがひどいとき、花粉の飛散の多い日などに即効的な効果が期待できます。

また、すでに出てしまった症状に対しても効果がありますが、副作用として眠気があります。




【ステロイド(副腎皮質ホルモン剤)】

ステロイドとは、本来人体の副腎皮質で分泌されているホルモンを人工的に作り出した薬剤で(正確にはステロイド剤)、ヒスタミンによって引き起こされた鼻の粘膜の炎症、目の結膜の炎症を鎮めます。

また免疫系など組織の反応性を低下させる作用を示し、アレルギー反応も抑える働きをします。
効果は非常に強力で、花粉症だけでなく多くの疾患で使用されます。





◆  薬の分類と効果一覧表  ◆  

花粉症の薬を内服薬、点鼻薬、点眼薬にわけ、それぞれの薬の特徴について表にまとめてあります。

どの薬がどのような効果と副作用を持っているかなどについて知っておくことは、花粉症に対して上手に薬の使い分けるための助けになると思います。

 ○花粉症の薬 分類と効果一覧表はこちら




◆  薬以外の花粉対策  ◆  

薬以外の花粉対策を併用することは花粉症の症状をやわらげるだけでなく薬の量を減らすことにもつながります。

花粉症対策グッズなども現在は豊富にありますし、花粉飛散情報などをチェックして外出時には対策をしましょう。