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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その73     (平成25年7月号)
Q  日焼けに良い薬はありますか?

 
日焼けは予防が一番ですが、日に焼けてしまって赤くヒリヒリしてきたら氷水につけたタオルなどで冷やしましょう。
その後皮膚の保湿をしてください。症状に応じて、非ステロイド性の抗炎症薬が入ったローションなどを使いましょう。


◆  日焼けとは?  ◆  

急に強い紫外線を浴びたとき、サンバーンはやけどと同じ状態ですから、ひどいと赤く腫れ、痛みを伴い、水膨れになることもあります。

主に紫外線B波(UVB)が関係しています。
紫外線に当たったところの皮膚が赤くなって痛み、ひどい場合は皮膚が腫れて水ぶくれができることもあります。
日焼けをして数時間たったころから症状が現れ、24時間後に最も強くなります。

日焼けがひどい場合には、発熱、悪寒、脱力などの症状が起こることもあります。
熱射病を合併することもあり、その場合には入院して治療が必要になります。

◆  日焼けしてしまった後のケア  ◆  

1.クールダウン

全身に日焼けをした場合は冷たいシャワーを、局部の場合は冷水や氷を使ってクールダウンを早めにしてください。
冷やすことで日焼けのダメージを最小限に抑え、痛みも和らげることができます。



2.保湿

クールダウンをした後は、刺激の少ない化粧水でたっぷり水分補給をしましょう。
日焼けした皮膚は、水分不足の乾燥肌状態です。

水分補給をした後は、ジェルやクリームなどで水分が蒸発しないように保湿をしましょう。



3.治療薬

治療薬は皮膚の痛みや炎症に応じて、非ステロイド性消炎鎮痛薬や副腎皮質ステロイド薬を使います。
日焼けが広範囲に及んでいたり、痛みが強すぎて軟膏を塗ることができない時は、スプレータイプの薬を使う場合もあります。

 1)非ステロイド性消炎鎮痛剤

日焼けによる炎症はプロスタグランジンによって引き起こされています。
非ステロイド性消炎鎮痛剤の作用機序のシクロオキシゲナーゼ活性阻害は日焼けによる炎症を鎮めるのに効果が期待できます。

ただし、インドメタシンのようなOTC薬の外用剤には「l-メントール」や「カンフル」のような刺激作用をもつ成分が配合されていることがあるので、よく成分をみて、薬剤師に相談して購入しましょう。

OTC薬に配合されている成分:インドメタシン・ケトプロフェンなど

 2)副腎皮質ステロイド剤

日焼けの炎症症状に対して、細胞膜からのアラキドン酸代謝に関係するホスホリパーゼA2の働きを阻害する作用をもっています。

ただし、全身の広範囲もしくは重症な日焼けの場合には全身的な副作用や内服薬との飲み合わせのおこる可能性があり、これも注意が必要です。医師・薬剤師に相談しましょう。

OTC薬に配合されている成分:酢酸プレドニゾロン・酢酸デキサメタゾン・ヒドロコルチゾン・酢酸ヒドロコルチゾン・デキサメタゾン・プレドニゾロン・吉草酸酢酸プレドニゾロンなど

 3)酸化亜鉛

亜鉛の収斂作用により炎症をおさえると考えられています。
日焼け後の化粧品やローションに皮膚の乾燥やほてりをとる目的で配合されていることがあります。
使用前によく振ってから使用することをおすすめします。

 4)グリチルリチン酸、グリチルレリン酸

抗炎症作用を期待して医薬品や医薬部外品、化粧品などに配合されている成分です。



4.刺激を与えない、皮膚を無理に剥かない

綿製品などの柔らかい衣服を着て、肌に刺激を与えないようにしましょう。
また、皮膚がむけてきても手ではがしたりせず、自然にはがれるのを待ちましょう。