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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その74     (平成25年8月号)
Q  あせもに効くお薬はありますか?

 
軽症の場合はカラミンローションなどでほてりを抑え、炎症が強い場合にはステロイドホルモンのクリームやローションを塗り、化膿している場合は抗生物質を飲みます。
抗生物質は安易に継続しない方が良いといわれていますので、医師・薬剤師に相談しましょう。


◆  あせもの症状  ◆  

1、紅色汗疹

あせもの中で、もっとも多いのが紅色汗疹と呼ばれる赤いあせもです。
赤い湿疹が発症し、かゆみを伴います。

2、水晶様汗疹

小さく透明な水ぶくれがたくさんできるのは、水晶様汗疹と呼ばれるあせもです。 あまりかゆみを伴わないことが特徴で、数日で皮膚が細かくはがれて自然に治ります。

3、深在性汗疹

皮膚の奥深くに汗がたまって起こるあせもです。こちらは日本人に起こる事がほとんどなく、亜熱帯で暮らす人々によく見られるそうです。


◆  あせもの原因  ◆  

体に大量の汗をかくことによって、汗管が詰まってしまい、汗が皮膚から出られず炎症を起こすことが原因で、あせもができます。

あせもは汗が原因ですから、夏に発症する事が多くなります。

乳幼児や小児は汗腺が密集しているため、大人よりもあせもになりやすいですが、大人でも気温の高いところで働く人などは、あせもになりやすいです。

また、気密性の高い服を着ていたり、湿布や包帯絆創膏などもあせもの原因になります。

あせもは主に、額や頭、首や脚の付け根、肘の内側、肘の裏側、お尻など、汗がたまりやすいところによくできます。
ですから、乳幼児はおむつの中が蒸れやすいので、特に注意してあげる必要があります。


◆  あせもの治療法  ◆  

症状の軽い水晶様汗疹の場合は、汗をかいたままにせず、清潔にしていれば自然に治ります。

一方、紅色汗疹の場合は、塗り薬による治療を行います。

紅色汗疹は炎症の起きている湿疹ですので、抗炎症作用のあるステロイド外用剤を使うとよいでしょう。赤いブツブツができているところにやさしく薄くのばしてください。

子供の場合は、掻きこわして化膿すると、とびひ(伝染性膿痂疹)の原因になることもあります。掻きこわしてしまった場合には、抗生物質の配合されたステロイド外用剤などを使用するとよいでしょう。

薬局で買えるステロイド外用剤は、効果の強さによって、weak(弱い)、mediam(普通)、strong(強い)という3つのランクがあります。子供の場合は年齢によって使えるランクが異なるので、購入するときは薬剤師に子供の年齢と症状を伝えて相談しましょう。

ステロイド外用剤の使用は1週間以内にとどめ、皮膚に塗る範囲も決められた以上に広く塗らないなど、使用上の注意を守りましょう。

ステロイド外用剤を5〜6日使用してもよくならないときは、別の皮膚病かもしれませんので、皮膚科で相談しましょう。










◆  あせもの予防法  ◆  

私たちは汗をかくことで体温調節をしたり、老廃物を体の外に出したりしています。
つまり汗をかく機能は、私たちの健康にとってとても大切なこと。適度に汗をかくことは必要なのです。

大事なのは汗をかいたあとのスキンケアです。
汗をかいたあとは、シャワーで洗い流したり、清潔な濡れタオルでやさしく汗を拭き取ったりするようにしましょう。

また、吸湿性の高い木綿や、速乾機能のある素材を使った肌着を着用するなど衣類の工夫も効果的です。
最近では、安価で高機能の肌着も販売されていますので、そういったものを着用するのもいいでしょう。

とくに汗をかきやすい乳幼児に対しては、外気の温度や湿度に合わせて衣類を調節し、あまり汗をかくときはエアコンや除湿器で室温や湿度を調節することも必要でしょう。

あせもはまず予防、できてしまったら早期にスキンケアと塗り薬による治療を行い、掻きこわして化膿させないようにすることが大切です。