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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その75     (平成25年9月号)
Q  ステロイド軟膏を使う時に注意する事はありますか?

 
ステロイド軟膏には、炎症を抑える作用があり、作用の強弱で分類されていて、症状や部分に合わせて使い分けが必要です。 自己判断で止めると悪化することもあるので、注意しましょう。


◆   ステロイドとは?   ◆  


人間の副腎という臓器から分泌されるホルモンの働きを、化学的に合成したものがステロイド剤です。ステロイド剤には、外用(塗り薬)、内服、注射、点滴などがあり、様々な病気の治療に使われています。



◆  ステロイド外用剤(軟膏)の作用とは?  ◆  

ステロイド軟膏には、炎症を抑える作用があります。血管を収縮させる作用もあり、アレルギーを引き起こす刺激物質で拡張した血管を収縮させて、湿疹やかゆみなどの症状を抑える働きがあります。

また、強力な抗アレルギー作用があり、アレルギー性の皮膚炎をはじめ、さまざまな皮膚疾患に使用されます。皮膚科などではもっともよく使われる薬のひとつです。


◆  ステロイド外用剤(軟膏)の副作用は?  ◆  

医学的に根拠のない、ステロイド外用剤の副作用の情報が流れていますが、正く使用すればステロイド外用剤は決して怖い薬ではありません。

ステロイド外用剤は、皮膚の症状、部位、年齢等によって使い分けをします。
また、状態の変化を診ながら薬の種類や量を変えていくこともあります。
自己判断せず、皮膚科専門医の指導のもとで使用すれば、非常に有用な外用剤です。

長期間使っていたステロイド軟膏を急に止めると、症状が一気に悪化することがあります。これは副作用ではなく「リバウンド現象(はねかえり現象)」といいます。自己判断で止めることは危険ですので、絶対にしないでください。


◆  ステロイド外用剤(軟膏)の上手な使い方は?  ◆  

ステロイド外用剤は作用の強さによって何種類かに分類されていますので、症状や部位、年齢などに応じて適切な種類の薬を選ぶことが大切です。

また、塗る部位によって体内に吸収される度合いが違います。
たとえば、腕の皮膚と比べると顔は13倍も吸収量が多いといわれています。
ですので、顔に塗る薬がちょっと足らなくなったから・・・などといって身体用に処方された薬をつけるのは絶対に止めましょう。

さらに、同じ種類のステロイド外用剤でも、人により効果が異なったり、軟膏・クリームなど種類によっても異なることがあります。

ステロイド外用剤は、医師や薬剤師の指導の元で、最も自分の症状に適したものを選び、「使う量」や「使う期間」についてもしっかりと説明を受け、正しい知識をもって使用することが大事です。