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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その82     (平成26年4月号)
Q  お薬手帳はどんな時に役に立ちますか?

 
お薬手帳を病院や薬局にその都度持参することで、薬の重複や良くない飲み合わせを防ぐことができます。また、旅先での急病や事故、災害など緊急の場合には、お薬手帳の記録が治療の際に役立ちます。


◆  お薬手帳 ◆ 


お薬手帳はあなたに処方されたお薬の名前や飲む量、回数などの記録(薬歴)を残すための手帳です。

病院・医院や薬局などでお薬をもらうときに、医師・歯科医師や薬剤師にお薬手帳をみせることで、同じお薬が重なっていないか、また飲み合わせ等についての確認も行ってもらえます。

上手に使ってあなたの健康を守りましょう!






◆  お薬手帳 5つのいいこと ◆ 


1、医療機関にかかる時は必ず持っていきましょう

●薬の重複や良くない飲み合わせを未然に防止できます。

(飲み薬と目薬ならば関係ないと思いがちですが、良くない組み合わせがあります。お薬手帳を提示することで現在の患者さんの情報を伝えることができ、重複や良くない組み合わせを未然に防ぐとこができます)

●同じ薬による副作用の再発を防止できます。

(同じ成分の薬であっても名前が異なる場合があります。よって名前が違うから大丈夫と思っていたら同じ成分の薬を2倍も飲んでいたなんてこともあります。お薬手帳の提示により予防することができます)

●薬の使用の記録があることで、より安全に薬を使用することができます。

(飲んでいる薬が検査の値に影響を及ぼすことがあります。お薬手帳を提示することで、より安全な検査や薬を使用することができます)


2、言いたい事や伝えたい事を書いておきましょう

●体調の変化や気になったこと、医師や薬剤師に相談したいことを書いておきましょう。

(お薬手帳は患者さんご自身の物です。よって体調のこと、気になること、相談したいことを手帳に書き留めて構いません。書いて置くことで医師や薬剤師に忘れずに相談することができます。是非ご使用ください)


3、一般用医薬品(OTC医薬品、大衆薬)・健康食品も記録して

●思いがけない、良くない飲み合わせ・食べ合わせがみつかることがあります。

(健康食品でも薬に影響することがあります。お薬手帳に記録をしておいて医師や薬剤師に相談することで安心して薬を飲むことができます)


4、いつも携帯・いつも同じ場所に保管して

●旅行先で病気になった時や災害時に避難した時、救急の時など、お薬手帳があれば、あなたが飲んでいる薬を正確に伝えられます。

(東日本大震災での被災地の医療活動にもお薬手帳が役に立ちました。旅行先で急な病気になった時等にもお薬手帳を提示することで役に立ちます)

●ご家族にも、あなたがお薬手帳を持っていることを知らせておきましょう。

(急に具合が悪くなったときに自分ですべて用意することができません。あらかじめ家族にお薬手帳を持っていることを伝えておくことで、いざというときにご家族が用意できます。保管場所についても決めて伝えておきましょう)


5、一冊にまとめましょう

●飲んでいるすべての薬を「1冊で」記録することが大切です。病院ごとや薬局ごとに、別々のお薬手帳を作らないようにしましょう。

(病院ごとや薬局ごとで手帳を作ってしまうと、飲み合わせの確認をすることができません。お薬手帳は患者さんご自身の薬の記録帳です。自分の健康を守るためにもお薬手帳を1冊にまとめましょう)




















◆   より良いお薬手帳の使い方  ◆  

○お薬手帳を自宅に大切に保管されている方もいますが、この手帳は病院・薬局に持参・提出することで患者さんご自身の健康を守ることができます。有効活用してください。

○お薬手帳を提示するタイミングは、医師に対しては受診している時が良いです。
その記録を見て治療方針が決められることもあります。
しかし薬局では処方箋と一緒に提示する時が良いです。
その記録を見ることで、処方薬との飲み合わせの確認や後発医薬品の選択等をすることができ、よりよい医療を提供することができます。

○「薬が変わらないから今日はお薬手帳はいらない」といわれる方がいますが、薬が変わらず順調に治療されていることも大切な記録です。
きちんと記録を残すためにも、毎回病院・薬局にお薬手帳を持参して提出しましょう。

○お薬手帳に血圧や血糖値の測定結果や検査結果を貼っている方もいます。
薬が変わった時などに今後の治療に非常に役に立ちます。
患者さんも積極的に記録を付けてより良い手帳にしていきましょう。