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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その84     (平成26年6月号)
Q  薬剤師になるためにはどうすればいいですか?

 
薬剤師になるためには、薬剤師国家試験に合格しなければなりません。
基本的には大学の薬学部に6年間通い、専門的な科目を学び卒業すると、国家試験の受験資格が得られます。



◆  1.薬学部とは・・・ ◆ 



薬学は、薬をはじめとする化学物質を人間の健康や病気治療との関わりから研究する学問です。

大学の薬学部・薬学科では、薬剤師など薬とその関連分野のスペシャリストを育成することを大きな使命としています。

薬学部は4年制と6年制があります。

6年制では、その多くは最終的に薬剤師国家試験の合格を目指し、薬剤師の資格を生かせる職種に就く場合が多いです。

4年制の卒業者は薬学の知識を生かして製薬企業に就職したり、大学院の卒業者は製薬企業、大学などの研究所で開発研究を行ったりします。



◆  2.薬学部での勉強はどんなことをするの? ◆ 


製薬学系の勉強では、医薬品の合成・製造といった開発や製造技術、さらに薬の安全性までを研究します。

医療薬学系では、人体と薬のかかわりを理解し、治療にどう役立てるか、医薬品の調剤・調合・使用・管理、さらに副作用の少ない使用法などを学びます。

衛生薬学系では、健康の保持と増進をテーマに、公衆衛生、環境衛生、食品衛生といった観点から、安全性や環境に対する化学物質の影響などを学びます。

6年制では・・・
1年次で教養科目や基礎科目を中心に学び、2〜4年次にかけては、薬剤師として必要な医学の基礎知識と専門科目を学びます。
病院や薬局での調剤や製薬会社での製剤の基礎技術、患者を相手にした服薬指導などの実習も多くの時間をかけます。

4年次には医学科と同様の共用試験が行われます。
合格すると5年次に病院や薬局での長期にわたる実務実習を受け、チーム医療や患者対応に欠かせないコミュニケーション力など実践力に磨きをかけます。
6年次は卒業研究を進め、薬剤師国家試験の合格を目指します。


4年制では・・・
生命科学や創薬科学など薬の研究に重点を置いたカリキュラムとなっています。


◆  3.薬剤師国家試験とは・・・ ◆ 



薬剤師国家試験は、例年3月に実施されています。最近の合格率は74%から84%の間で推移しています。
試験は2日間にわたり、7教科、3区分、345問で行われます。

内容は
科目:「物理・化学・生物」、「衛生」、「薬理」、「薬剤」、「病態・薬物治療」、「法規・制度・倫理」、「実務」

区分:「必須問題」、「薬学理論問題」、「薬学実践問題」

●第99回薬剤師国家試験問題


試験に合格すると、申請により厚生労働省の薬剤師名簿に登録され、厚生労働大臣から薬剤師免許が与えられます。