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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その88     (平成26年10月号)
Q  秋の花粉症にはどんなものがありますか?

ブタクサ・ヨモギといったキク科や、カナムグラ(クワ科)などの植物での花粉症が多くみられます。
また、秋はカビや昆虫によるアレルギーを引き起こしやすい季節でもあります。

 ◆  秋の花粉症の原因は  ◆ 

一般的に花粉症といえば『スギ』『ヒノキ』など春の花粉症が有名ですが、夏・秋にも花粉症は存在します。

その中でも秋の花粉症で代表的な物として『ブタクサ』『ヨモギ』などのキク科、『カナムグラ』と呼ばれる、いわゆる雑草が挙げられます。


◆ブタクサ(豚草)
ブタクサブタクサ

キク科、一年草。飛散時期は8月〜10月。
高さ1メートルくらいの雌雄同株の風媒花で、野原・道端など全国的に見ることができます。日本では、スギ・ヒノキについで花粉症患者が多いとされています。アメリカではこのブタクサによる花粉症の患者がいちばん多く、約5%〜15%の人が悩まされているとのデータがあります。



◆ヨモギ(餅草)
ヨモギヨモギ

キク科、一年草。飛散時期は8月〜10月。
汁物、天ぷらなどの食用、薬用としても普段から馴染みの深い草です。灸で使うもぐさは、葉の裏にある綿毛を使ったものです。夏から秋にかけて、茎が伸び、目立たない花を咲かせます。全国いたるところで見ることができます。秋の花粉症ではブタクサについで多いです。



◆カナムグラ(鉄葎)
カナムゲラカナムグラ

アサ科(クワ科)、一年草。飛散時期は8月〜10月。
日当たりのよい場所などで見ることができます。雌雄異株のつる植物で茎から葉にとげがあり、木や電柱に絡みつく習性があります。   


 ◆  秋の花粉症の特徴 ◆ 

秋の花粉症の原因となる植物は『スギ』『ヒノキ』などと異なり、背の低い草花が中心となり、全国各地あらゆるところで植生が確認できます。

また、花粉自体の飛散距離もスギやヒノキに対して短い為、原因となる植物が自宅や職場、学校などの身近な場所に生えているといったケースが多く見受けられます。

さらに、スギやヒノキと異なり広域ではなく狭いエリアで飛散するために、各地で流行状況にムラが出来やすい傾向にあります。



◆  秋の花粉症の対策  ◆ 

基本的に花粉症の対策は春も秋も同じです。

原因となる花粉との接触を避けるために、窓を閉め、洗濯物は部屋干しを行い、日中の不要な外出を避けましょう。

どうしても外出する時はマスクやメガネ、ナイロン生地の上着が有効となります。

また、時期的に台風などで強い風が吹いた後は、花粉も多く舞い上がるのでいつも以上の注意が必要となります。

さらに、雑草が原因となることが多いので、近隣で草刈りなどが行われると花粉が飛散し、症状が悪化する可能性がありますので、こちらも注意が必要となります。

毎シーズン症状が現れる方は、あらかじめ医療機関へ受診をし、前もって抗アレルギー薬を使用しておくと花粉症の予防にもなります。



◆  秋のその他のアレルギー ◆ 

秋は花粉症以外にも、真菌(カビ)や昆虫によるアレルギーも多い時期です。

空中を漂う真菌(カビ)は梅雨の時期に並んで多くなり、アレルギーを引き起こす原因となります。

また、昆虫では『ユスリカ』『ガ』『ダニ』などの死骸や鱗粉を吸入することにより、アレルギーを生じる可能性があります。

こういった様々なアレルギーの原因となる物質と複合的に接触することにより、症状がさらに悪化する恐れがあるので、花粉同様の注意が必要となります。





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