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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その90     (平成26年12月号)
Q  危険ドラッグはどう危険なのですか?

危険ドラッグは「脱法ドラッグ」や「脱法ハーブ」などと呼ばれていた薬物です。麻薬や覚せい剤と似た成分まれており、異常行動や死亡事故を引き起こす恐れのある、大変危険な薬物です。

 ◆  危険ドラッグとは?  ◆ 

危険ドラッグは以前は「脱法・合法ドラッグ」や「脱法ハーブ」などと呼ばれていましたが、これらは販売業者がつけた名称で、あたかも健康被害がないような印象を与えていました。

しかし全て違法で危険な薬物であり、大麻や麻薬、覚醒剤などと同じ成分が含まれています。


 ◆  危険ドラッグの成分は?  ◆ 

危険ドラッグに含まれている成分として、大麻成分に似た「合成カンナビノイド」と覚せい剤成分に似た「カチノン系化合物」とに分けられます。

危険ドラッグは既に規制されている薬物の化学構造の一部に手を加え、法的規制適応外の化学物質として販売されています。


◆  入手方法は?  ◆ 

危険ドラッグはその用途を偽って繁華街などにあるヘッドショップと呼ばれる雑貨販売店やアダルトショップ、街頭による個人販売が中心でしたが、今現在は販売方法が巧妙化され、電話によるデリバリーやインターネットから入手する方法が主流のようです。

統計によると使用者は若年の男性がほとんどで、きっかけとしては友達に誘われたから、興味本位でとの理由が約80%を占めます。

危険ドラッグの多くがお香やハーブ、アロマオイル、バスソルトなどの名称で販売されている。
乾燥植物(茶葉のようなもの)や塩状の結晶に危険ドラックを染みこませたもの、オイルやシロップ、リキッドに混ぜ込んだもの、その他ラムネ状の菓子に似せたもの、カプセルに充填したもの、ビデオヘッドクリーナーや試薬など多種多様です。


◆  危険ドラッグの危険性  ◆ 

大麻成分に似た「合成カンナビノイド」の依存性は非常に高く、神経毒性も強いため脳の神経細胞が破壊される恐れがあります。

吸入、摂取により幻覚、妄想などを引き起こし、錯乱状態や呼吸困難、呼吸抑制、意識消失に陥ります。その後死亡する例も報告されています。
危険ドラッグには、麻薬や覚醒剤の化学構造の一部を変えた物質が含まれていますが、体への影響に関し、麻薬や覚醒剤以上に恐ろしい症状が確認されていることが統計で発表されています。

危険ドラッグを摂取後に死亡事故をおこしたり、異常行動で逮捕、検挙されたニュースが毎日のように報道されています。


◆  最後に  ◆ 

危険ドラッグに関し、薬事法改正により2014年4月1日より個人の使用・所持も処罰の対象となりました。
ハーブと呼ばれる危険ドラッグを摂取後に幻覚や異常な興奮状態になり、犯罪を犯したり、車の運転をして死亡事故をおこす、吸ったあとに死亡する事件などが後を絶ちません。

危険ドラッグは非常に危険な薬物との認識を持ち、興味本位や友達に誘われても絶対に手を出してはいけません。

また若年層の依存者が多いことも報告されているので家庭内での注意も必要です。
「うちの子にかぎって」はかえって危険です。
もしご家族にその疑いがあれば、まずはお近くの薬局薬剤師にご相談ください。




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