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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その94     (平成27年4月号)
Q  ジェネリック医薬品を使いたいのですが・・・。

まずは、かかりつけの医師や薬剤師にジェネリック医薬品を希望していることをお伝えください。
ただし、ジェネリック医薬品が無いお薬もありますので、薬局などでご相談ください。



 ◆  ジェネリック医薬品とは、なんでしょう。  ◆ 

先発医薬品と全く同じ有効成分を同じ量だけ含み、
同じ使い方をするお薬で、
効能・効果、用法・用量が原則的に同じで、
先発医薬品と同等の効果・作用が得られる医薬品をいいます。







医薬品は大雑把に分類すると、テレビのコマーシャルでも良く目にすることがある、一般用医薬品(OTC医薬品)と、病院や医院・調剤薬局などでもらう医療用医薬品に分類されます。
医療用医薬品の中には、開発にものすごくお金のかかる新薬(先発医薬品)があり、沢山のメーカーが研究・開発にしのぎを削っています。
日本では、ひとつの薬ができるまでに、9〜17年もの歳月を要します。その間にかかる費用は約500億円といわれています。しかも、新薬の開発成功率は約3万分の1とも言われ、ほとんどの候補物質は途中の段階で断念されています。
新薬の開発はとても難しく、さらに、昔と比較すると研究開発に要する時間は長期化する傾向にあります。

このように開発にすごくお金がかかるため、特許を出願してから20〜25年間、開発メーカーが独占的に製造・販売することができます。
しかし、この特許が切れた後には、同一成分の薬を、厚生労働省の承認を得て製造・販売することができます。この薬のことを、ジェネリック医薬品※といいます。
新薬に比べて開発費が大幅に削減できるため、新薬と同じ有効成分・同等の効き目でありながら、お薬の価格を低く抑えることができます。
そのため患者さん個人の医療費負担を軽くするだけでなく、国全体の医療費削減にも大きく貢献することが期待されています。

※医薬品には、商品名の他に有効成分名を示す一般名(generic name)があります。
一般名は、世界保健機関WHOに登録されている世界共通の名称です。
欧米では後発医薬品の処方が一般名で行われることが多いため、日本でもジェネリック医薬品(generic name drug)と呼ぶようになりました。


 ◆  ジェネリック医薬品を使うには  ◆ 

ジェネリック医薬品を希望している場合、病院・診療所・保険薬局で医師・薬剤師にそのことを伝えてください。
医師に直接言いにくいのであれば、受付などで相談するのもいいでしょう。
市町村や薬局などで配布している「ジェネリック医薬品希望シール」や「ジェネリック医薬品希望カード」を受付に提示したりする方法もあります。

また、処方せんに記載されているのが先発医薬品の名称であっても、「変更不可」の欄にチェックがなければ、薬剤師と相談のうえ患者さん自身がジェネリック医薬品を選ぶことができます。
処方せんに医薬品の商品名ではなく成分名が記載されている場合(「一般名処方」といいます)も同様に可能です。

ジェネリック医薬品の効果・効能は先発品と同等であることが確認されてますが、添加物などの関係で溶け方や剤形が異なり、先発品と全く同じとは言い切れない面もあります。
ジェネリック医薬品を使うのに不安がある場合には、「かかりつけ薬局」で薬剤師にご相談ください。
薬のことを勉強している薬剤師なら、数あるジェネリック医薬品の効果や副作用の情報も把握しているので、薬を選ぶときの強い味方になります。