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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その95     (平成27年5月号)
Q  血圧の正しい測り方を教えて下さい。

人間の血圧は、一定なわけではありません。食事、飲酒、喫煙、運動、入浴、仕事など、時間や環境によって変動していくものです。そのため、血圧の測定は、きちんとした手順や環境を整えて、定期的に測定する必要があります。


 ◆  家庭で血圧を測る目的は?  ◆ 

医療機関などで測ってもらうと、緊張してしまって本来の血圧が測れない場合がありますが(*白衣高血圧)、家庭ではリラックスしている時に測定できるので、より正しく血圧を測ることができます。
また、診察時には見つけにくいタイプの高血圧(*仮面高血圧)の発見につながる場合もあります。

その他、毎日同じ条件で測定することにより、正確な血圧の状態を知ることができます。

*『白衣高血圧』・・・家庭で測定した血圧は正常なのに、医療機関で測定した血圧が高血圧になること。
*『仮面高血圧』・・・医療機関での血圧は正常なのに、家庭で測定した血圧が高めになること。


 ◆  家庭での正しい血圧の測り方は?  ◆ 

家庭で血圧をはかる場合、つぎの5つのポイントに注意しましょう。

1.毎日同じ時刻に、同じ姿勢ではかる。
2.血圧を測定する10分くらい前から、心身を落ち着かせる。
3.食事や入浴の前に測る。
4.タバコや飲酒の後は避ける。
5.できれば何度か測って平均値を出す。


血圧は健康状態や心理状態、時間帯によって変動します。なので、血圧は同じ時間帯に同じ条件で測ることが大切です。
家庭で血圧を測定する場合は、朝の起床後1時間以内・食前・排尿後、あるいは夜の就寝前に測るのが良いでしょう。入浴や食事の直後は血圧の変動が激しいので避けてください。


 ◆  家庭用血圧計の種類  ◆ 

現在、家庭用血圧計は様々なタイプが販売されています。
上腕部を測定するタイプから、手首(撓骨部位)で測定するタイプ、そして指先で血圧を測定するタイプまで測定部位もいろいろあります。

一般的によく使われてるのは、上腕部で測るタイプの血圧計ですが、同じ上腕式血圧計にも巻きつけ型とアームイン型があり、どれにすればいいか迷ってしまいますね。

巻きつけ型は、操作が簡単でコンパクトなので広く使われています。
カフを適正に巻きつけ測定姿勢に注意すれば、正確な血圧が測れます。

アームイン型は、腕を機械に通して測定するタイプです。
こちらは腕を通してボタンを押すだけなので操作が簡単で、正確な血圧が測れます。
ただし価格が高いのと、機器が大きく場所をとるのが欠点です。

また手首式の血圧計も、携帯性や手軽さの利点は無視できませんし、最近は各社精度も上がっているようです。会社でお昼だけ、など一定の場所や時間で補助的に使う分には十分活用できそうです。