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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その103     (平成28年1月号)
Q  肺炎予防のためにできることはありますか?

肺炎球菌感染症を防ぐために、予防接種があります。
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎などの感染症を
予防し、重症化を防ぎます。
ただし、すべての肺炎を防ぐものではありません。



 ◆  肺炎は、風邪と勘違いしやすい病気!  ◆ 

肺炎は"風邪をこじらせたもの"と考えられがちですが、肺炎と風邪は違います。
肺炎は細菌やウイルスなどが、からだに入り込んで起こる肺の炎症です。
風邪は上気道の炎症です。



 ◆  肺炎の症状  ◆ 

≪肺炎と風邪の症状の違い≫
【肺炎】 ・熱 ・悪寒 ・息切れ ・せきや痰・胸の痛み ・全身のだるさ
【風邪】 ・くしゃみ・鼻水 ・せき ・ノドの痛み


◆  肺炎をおこすしくみ  ◆ 

肺炎の原因となる細菌やウイルスは人のからだや日常生活の場に存在しています。
からだの抵抗力(免疫力)が弱まったときなどに感染を起こしやすく、普段、元気に暮らしている方でも、持病の悪化や、体調不良などをきっかけに、感染する可能性のある病気です。

日常でかかる肺炎の原因菌で最も多いのは、「肺炎球菌」と言われています。


◆  肺炎球菌とは?  ◆ 

肺炎球菌は、市中肺炎(通常の社会生活を送っていてもかかる肺炎)の原因となる、主な細菌です。
厚い膜でおおわれているため、体のもっている免疫機能がはたらきにくいのが特徴です。
小さなお子さんでも、また大人でも、鼻やノドの奥にいることがあり、免疫力の低下などをきっかけに、肺炎球菌は重い病気を起こすことがあるので特に気をつけたい細菌のひとつです。


◆  肺炎球菌感染症の予防  ◆ 

肺炎球菌がからだに入り込まないようにするには、うがい・手洗いの励行やマスクの着用といった日常的な感染予防があります。

また、加齢とともに免疫力が低下して感染しやすくなるために、慢性疾患をお持ちの方はその治療につとめることや、たばこを吸う方は禁煙すること、規則正しい生活をおくることなどによって、免疫力を高めることが大切です。

また、あらかじめ肺炎球菌に対する免疫をつくるために、肺炎球菌ワクチンを接種することは、すぐにできる感染予防法のひとつです。


◆  肺炎球菌ワクチンとは?  ◆ 

肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます。
ただし、すべての肺炎を防ぐものではありません。

ワクチンを接種することにより、実際に病気にかからなくても、その病原体に対する免疫をつくることができます。
免疫がつくと、病原体が体内に入っても、発症しなかったり重くならずにすむことが、ワクチンの効果です。

現在は、高齢者を対象とした、肺炎球菌ワクチンの定期接種が平成26年10月1日から開始されています。




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