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今月のくすり問答


薬の飲み方Q&A その107     (平成28年5月号)
Q  かかりつけ薬剤師とは何ですか?

   皆様の中にはかかりつけ医をお持ちの方も多いと思いますが、
同じようにお薬のこと、健康のことなど何でも相談できるのが
「かかりつけ薬剤師」です。



 ◆  1.始めに  ◆ 

かかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師という言葉は以前から使われていました。
皆様のご自宅の近くに薬局はありますか?。
身近にあってお薬のこと、サプリメントや健康のことなど何でも相談できるのがかかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師です。



 ◆  2.処方せんなど  ◆ 

現在、院外処方せんの発行割合は60%を超えています。
皆様が病院や医院などを受診した際に処方せんを渡されることも多いと思いますが、その時処方されたお薬は、病院の前の薬局、医院の近くの薬局へとそれぞれ異なった薬局へ処方せんを持ち込んでいませんか。
それを一つの薬局にすることで、薬の飲み合わせ、以前からの病気や体質、季節ごとのアレルギーなどきめ細やかな対応をしていただけます。

おくすり手帳に記載されているのは処方されたお薬歴が主であります。
薬局では処方せんに基づき調剤した薬については薬歴簿というお医者さまのカルテのように患者さまの個々の詳細な記録を残しています。
それらを活用し、患者様が気軽にご相談いただける体制を整えています。



 ◆  3.具体的には・・・・  ◆ 

かかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師を持つことでのメリットはさまざまあります。
異なった医療機関から処方された薬の飲み合わせや、重複して投与されている同じような作用を持つお薬のチェック、また副作用ではないかな?と感じた時に迅速に対応することができます。

さらには服用忘れや間違いが無いよう、医師に確認して服用時点の薬を一つにまとめる、いわゆる「一包化」投与することも可能です。
ご高齢の方でお薬を飲み込み辛くなったなどの不具合が発生すれば剤形の変更、粉砕なども患者様に寄り添った形で対応いたします。

お子様が風邪や胃腸炎などでお薬を投与されたけれど、苦みがあって嫌がる、味が良くないなどの申し出があっても、可能であればジェネリック医薬品へ変更することである程度の味に関する改善も期待できます。

坐剤の使用方法、シップなど外用剤でかぶれる、目薬の保存方法や使用期限など、いざというときに一つの薬局にまとめることでどんな些細な疑問にもすぐにお答えすることができます。



 ◆  4.健康サポート  ◆ 

かかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師はお薬のことだけでなく患者様の健康全般に関するご相談も承っております。

風邪の初期段階、季節ごとのアレルギーへの対応、下痢や便秘、食欲不振、消化不良など胃腸関連の不安、禁煙サポートはもちろん、健康食品やサプリメントを活用している方、もともと持病があって今現在は落ち着いているが今後の治療のこと生活面のこと、またご本人でなくてもお子様はじめご家族のことなどお気軽にご相談ください。



 ◆  5.最後に  ◆ 

2016年4月から「かかりつけ薬剤師」という制度が制定されました。
かかりつけ薬局から一歩踏み込んで、専門の薬剤師が患者様お一人お一人に対応するというものです。

具体的には「患者さまが使用するすべての医薬品について、一元的かつ、継続的な薬学管理指導を担い、服薬状況をはじめ、医薬品、薬物治療、健康等に関するさまざまな相談に対応できる資質を有する、地域に密着した地域の住民から信頼される薬剤師」を指します。

3年以上の薬局勤務経験、認定薬剤師制度の資格を持つなど一定の条件を満たした薬剤師が該当いたします。

薬剤師は患者さまの同意を得た上で書面にお名前やご住所の記載をお願いいたしております。
これにより患者さまの病歴や市販薬を含む服薬状況を把握し、24時間体制で相談に応じます。
必要に応じて患者宅を訪問し、残薬の管理・整理も行います。
もちろん患者さまの都合により他の薬局で臨時にお薬を投与してもらうことには全く問題はありません。

かかりつけのお医者さまをお持ちのかたもいらっしゃると思いますが、それと同じようにかかりつけの薬局、さらにかかりつけ薬剤師を持つことで皆さまの健康サポートにより貢献できると考えています。

お薬のこと、健康のことその他さまざまなことでも何なりとお近くの薬局薬剤師にご相談ください。