
その152(2020年2月号)
- 薬を飲んで、健康被害(副作用)があったらどうすれば良いでしょうか?
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まずはかかりつけ医・薬剤師にご相談ください。
また入院が必要なほどひどい健康被害の場合は「医薬品副作用被害救済制度」(PMDA)というものが適用されることがあります。
医薬品副作用被害救済制度を知っていますか?
薬を正しく使用したにもかかわらず、入院が必要になる、またはそれ以上の重篤な副作用がおこった場合、医療費などの給付を受けることができる制度のことです。そもそも医薬品とは
すべての医薬品に効能・効果があります
薬という漢字は草かんむり+楽=“病気を治して楽にする草”という意味があります。医薬品の目的は、「国民の健康と健康維持」にありすべての医薬品に効能・効果があります。
医薬品の定義
人または動物の疾病の診断、治療または予防に使用されることが目的とされている物
人または動物の疾病の診断、治療または予防に使用されることが目的とされている物
すべての医薬品には用法・用量があります
薬は、血液の中に入ってはじめて効果を発揮します。薬の効き目は「体の中のくすりの量」と関係しており、適切な血中濃度になるようにそれぞれ用法・用量が決められています。
「効き目が現れる範囲」を保つために、薬を飲む量と飲む回数が薬ごとに決められています。
1日3回飲む薬の場合、昼に飲み忘れて夜2回分飲んだ場合、薬の血中濃度が「効き目が現れない範囲」や「危険な範囲」となってしまいます。
薬の効き目が現れるように用法・用量を守ることが大切です。
医薬品と副作用
副作用は誰にでも起こる可能性があります
すべての医薬品は、「主作用」と「副作用」を併せ持っています。医薬品は正しく使っていても、予想できない副作用が出ることもあります。薬を服用して何か気になることがあれば、かかりつけ医・薬剤師にご相談ください。
副作用が起こる主な原因
- 薬の性質によるもの
- 体質
- 飲み合わせ(相互作用)
- 使い方
- 予期できないもの

医薬品副作用被害救済制度
医薬品副作用被害救済制度とは、医薬品を薬剤師・登録販売者の指示通り、または薬の添付文書やパッケージに記載されている説明書きの通りに使用したにもかかわらず、1.入院を必要とする 2.日常生活が制限されるほどの障害がおこった 3.死亡 のような被害が大きい副作用が発生した場合に医療費などが給付される制度です。医薬品の対象は、処方薬から市販薬まで含まれます。
詳しくは、薬局店頭ポスターまたはホームページで
医薬品副作用被害救済制度 (医薬品医療機器総合機構)
