
その192(2023年6月号)
- 薬剤師が自宅に来てくれると聞いたのですが。
-
在宅治療を受けている方、通院、来局が困難な方に対し、薬剤師が訪問することができます。
訪問には医師の指示が必要ですが、薬局等から医師に相談することで可能になる場合もあります。かかりつけ薬局にご相談下さい。
薬局の薬剤師が、医師の指示のもと、薬を持ってご自宅を訪問し、お薬の飲み方・使い方を指導したり、お薬の管理をお手伝いいたします。おひとりおひとりに応じた、きめ細やかな対応をすることが可能になります。
どうしたら薬剤師が在宅訪問に来てくれますか?
医師が、薬剤師による訪問が必要だと判断した場合、訪問指示が出ます。ケアマネジャー、薬剤師などが必要と判断した場合も、医師に相談することで訪問が可能になります。ご家族からの希望なども訪問開始のきっかけとなりますので、かかりつけ薬局へご相談ください。
薬剤師はどんなことをしてくれるの?
たとえば、こんなことができます。- 薬を飲みやすいようにまとめたり、服薬カレンダーなどの支援グッズを紹介したり、さまざまな工夫を提案します。
- 飲みづらい薬があれば、他の薬・剤形への変更を検討し、必要に応じて医師に提案します。(水なしで飲める薬(口腔内崩壊錠)、貼付剤、坐剤など)
- 薬の効果や、副作用の有無を確認します。
- サプリメントや健康食品などとの飲み合わせを確認します。
- おむつ、保護テープなど衛生材料の供給、相談に応じます。

薬剤師の在宅訪問を受けている患者さん・ご家族の声
輸液など重くて運ぶのが大変なものも、自宅に持ってきてもらえて助かる。
複数の医院から薬をもらっており、薬がごちゃごちゃになっていたのを、飲みやすくまとめてもらった。“○日頃までに、○○医院を受診して薬を出してもらってください”などと声をかけてもらっている。
薬の飲み方、使い方をゆっくり丁寧に教えてもらえる。
薬のことだけでなく、食事のことや生活のことなども相談に乗ってくれる。
往診の後、急に気持ちが悪くなり困っていた時に、薬剤師さんが薬を持って訪問に来てくれた。訪問看護師さんに連絡を取ってくれ、看護師さんが来るまで一緒にいてくれて、主治医の先生にも連絡をしてくれてありがたかった。
薬剤師の自宅への訪問について、ご質問やご相談がありましたら、かかりつけ薬局または松本薬剤師会までお申し出ください。
松本薬剤師会のホームページにも、在宅医療支援薬局について掲載されています。ぜひご覧ください。