その223(2026年1月号)

- 目が乾いてゴロゴロします。ドライアイの薬はありますか?

- 寒くなってくると乾燥が強くなり、目の表面も乾燥してしまうことがあります。普段の生活では、加湿器等で湿度を上げることが大切ですが、目薬で直接目に潤いを与えてあげる事も有効です。
ドライアイとは
涙の分泌量不足や質の低下により目が乾燥し、疲れ目、かすみ、ゴロゴロ感などを引き起こす病気で、単なる目の不快感ではなく、角膜の傷つきや炎症につながるため、治療・対策が必要です。特に冬場は乾燥が強くなる為、症状が悪化する事が多いです。ドライアイの原因
| 環境要因 | パソコン・スマホの長時間の使用(まばたき減少)、空気の乾燥(エアコンや冬場) |
|---|---|
| 身体的要因 | 加齢、加齢による涙の成分変化(油の不足)、コンタクトレンズの使用 |
| 生活習慣 | ストレス、睡眠不足、喫煙、運動不足 |
| 疾患・薬 | シェーグレン症候群などの全身疾患、抗不安薬や抗ヒスタミン薬などの一部の薬剤服用 |
| 油層の不足(マイボーム腺不全) | 涙の表面にある油膜が足りず、水分がすぐに蒸発してしまう状態 |
代表的な症状とセルフチェック
以下のような症状が続く場合は、ドライアイの可能性があります。- 目がゴロゴロする(異物感)
- 目が疲れやすい、重い感じがする
- 光をまぶしく感じる、視界がかすむ
- 目が乾いた感じがする、または逆に涙が止まらない
日常生活で心がけること
デジタルデバイス使用時の注意
- まばたきを増やす:1分間に15~20回が目安。意識的に多くまばたきをしましょう。
- 画面の位置:パソコンモニターは目線より少し下(伏し目)に設定すると、目の露出が減り乾燥を防げます。
- 休憩:30分~1時間に1回、遠くを見たり目を休ませる休憩を取りましょう。
- 適切なメガネ:見えにくいと目を凝らすため、適切なメガネを着用しましょう。
環境・生活習慣の改善
- 湿度を保つ:加湿器で湿度を50~60%に保ち、エアコンの風が直接目に当たらないように調整します。
- 目を温める:蒸しタオルなどで目を温めると、油分(マイボーム腺)の分泌が促され、涙の蒸発を防ぎます。
- 十分な睡眠とリラックス:ストレスは涙の分泌を減らすため、十分な睡眠とリラックスする時間を確保しましょう。
- 禁煙:喫煙はドライアイを悪化させる要因の一つです。
- 丁寧なメイク落とし:マスカラや接着剤が目の縁に残らないよう、しっかり落としましょう。
コンタクトレンズ使用時
- 装用時間を減らす:夜間や休日はコンタクトレンズの装用を控え、目を休ませることが大切です。
点眼時の注意点
- 容器の先がまつ毛や目に触れないようにして1滴だけを、引いた下まぶたの結膜(袋状の部分)に落とします。多くても1滴で十分です。
- 懸濁液(白濁液)の場合:使う前に容器をよく振って混ぜます。
- 点眼後すぐにまばたきせず、静かにまぶたを閉じます。そのまま1〜5分間目を閉じ、または目頭(鼻の付け根あたり)を指で軽く押さえます。これにより、目薬が鼻へ流れるのを防ぎ、目の奥に成分が浸透しやすくなります。
- 目からあふれた薬液は、清潔なティッシュなどで軽く拭き取ってください。
症状が続く場合
セルフケアで改善しない場合や、症状が強い場合は、角膜を傷つけてしまう可能性が高くなる為、早めに眼科を受診し、適切な治療(目薬、涙点プラグなど)を受けましょう。点眼回数が多すぎると逆効果になることもあるので注意が必要です。