今月のくすり問答

薬の飲み方Q&A
その202(2024年4月号)
Q
自分の血液がお薬になるって本当ですか?
A
献血で集められた血液の半分は、医療機関で使われるアルブミン製剤などの医薬品を造るために使われています。一年を通じて多くの方に継続してご協力いただく必要があります。

「献血」は命をつなぐボランティア

医療技術が進歩した今日でも血液は人工的に造ることができず、長期保存もできません。また、献血者の健康を守るため、一人のかたが1年間に献血できる回数や量には上限があります。そのため、患者さんに安定的に血液製剤をお届けするためには、一年を通じて多くのかたに継続してご協力いただく必要があります。

献血で集められた血液は、けがをしたときの輸血に使われるイメージがありますが、けがの治療で輸血されるのは全体のごくわずかで、ほとんどは、がんなどの病気の治療に使われています。また、実は、輸血に使われるのは、献血血液のおよそ半分で、残りの半分は血漿分画製剤という医薬品を造るために使われています。