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糖尿病薬指導連携

近年増加傾向にある糖尿病治療において、外来での継続的なフォローは重要な位置づけを占めています。長期にわたる治療では、デバイスの手技や副作用、生活状況等における医療機関と保険薬局での情報共有は、患者状態の把握やきめ細かいフォローにつながり、治療成績のさらなる向上が期待できると考えます。

糖尿病薬指導連携の目標

医療機関・保険薬局の間で「糖尿病薬指導依頼・報告書」を用いて、患者ごとに糖尿病治療についての問題点等の情報共有を行い、医療機関、保険薬局等で協同し、患者の薬物療法のさらなる向上を目指します。

糖尿病薬指導連携における各職種の役割と流れについて

糖尿病薬指導連携における各職種の役割



  • ① 病院薬剤師は糖尿病患者が退院する際、事前に保険薬局への情報提供・指導連携について患者または家族の同意を得たうえで対象保険薬局に退院時薬剤サマリー及び糖尿病薬指導依頼をFAXまたは郵送にて連絡する。
  • ② 患者は院外処方せん持参のうえ、保険薬局に行く。
    保険薬局薬剤師は「糖尿病薬指導報告書」のチェックリストを用いて確認・指導を行い、確認した内容・問題点及び再指導の必要性について記入する。
  • ③ 「糖尿病薬指導報告書」記載後は、各医療機関薬剤部にFAX送信する。
    なお、糖尿病薬指導において、処方された薬を変更する必要がある場合等、急を要する場合は、医師に疑義照会を行い、対応を協議する。
  • ④ 病院薬剤師は、送られてきたFAXの内容を確認し、医師に情報提供する。必要に応じて、医師と対応を協議する。
  • 病院薬剤師は、医師との協議の結果を、必要に応じて保険薬局にFAXにて返信する。

保険薬局発信の場合

  • 保険薬局薬剤師は、定期的に薬の必要性の理解、残薬の有無、副作用の有無の確認を行う。
    その中で問題点を発見した場合「糖尿病薬指導報告書」(下記よりダウンロード可能)に記入して、各医療機関薬剤部にFAX送信する(全ての項目を埋める必要はありません。行った項目のみ記入して下さい)。
    なお、急を要する場合は医師に疑義照会を行い、対応を協議する。
  • 病院薬剤師は、送られてきたFAXの内容を確認し、医師に情報提供する。必要に応じて、医師と対応を協議する。
  • 病院薬剤師は、医師との協議の結果を、必要に応じて保険薬局にFAXにて返信する。

関連資料

糖尿病薬指導連携における関連資料は下記を必要に応じてダウンロードし、お使いください。

糖尿病薬指導報告書「インスリン製剤」PDFエクセル
薬剤管理サマリーPDF